雨音工房

主に声優・アニメ楽曲のコード進行を解説していきます。たまにガジェットの話題をやるかもしれません

【ライブ感想】DIALOGUE+ ぼくたちのかくめい! オンライン

※この記事はネタバレを含んでいます。ネタバレを見たくないログっ子のみんなは本編やキャスト打ち上げ、スタッフ打ち上げの映像を見てからこの記事を見てね

 dialogue-music.zaiko.io

 

-追記-

なんと公式様にいいね&リツイートを頂いてしまいました。隅から隅まで本当にありがとうございます。大好き。

 

2020年6月20日、DIALOGUE+の全世界配信ライブ「ぼくたちのかくめい! オンライン」が開催されました。声優エンタメ界の革命です。

 

最後に現地のライブに行ったのが2月のリスアニ!LIVEのSATURDAY STAGE、イベントではTrySailさんの「Free Turn」のリリースイベントだったので4か月ぶりのイベントでした。いや、始まる前めちゃくちゃ緊張して楽しみすぎて気が狂うかと思いましたし、こんな感覚は正直久しぶりでした。2019年にイベントに行きすぎたのが悪いんですがやはりマンネリ化はよくないですね。ライブ前にドキドキするっていうのは2019年6月23日のInori Minase LIVE TOUR 2019 "Catch the Rainbow!"の愛知公演以来かもしれないです。

 

さて前置きはともかくセトリを振り返りながら1曲ずつ感想やバックグラウンドに触れていくスタイルにしようかなと。ガチで拙い文章ですがよろしくお願いします。

 

OPは座席の前に設置されたMacBook Proを4人ずつ覗き込んで互いにビデオ通話をしているような構図で始まります。8人がキャストとして参加しているゲーム「CUE!」のユニットのFlowerとBirdの出会いなんでしょうか。このあたりは昔のDIALOGUE+ BOXにヒントがあるような気がしないでもないですが、残念ながらvol.9以降からしか見たことがないのでしっかり履修しようと思います。ディスプレイに4人が映し出されたかと思えば「DIALOGUE+」の文字。メンバーがびっくりしているのはデビューが決まったときの心境に基づく演出でしょう(色んなインタビューに書いてあると思います)。からの8から始まるカウントダウン。8からって珍しいねとか思ってたら0になるところで「+」のマーク。「DIALOGUE+」の「+」はログっ子の意味らしいので(なんかのインタビュー記事にそう書いてありました)(いっつも丸投げするな)(ちょっと検索しても見つからなかったので思い上がりによる記憶補正かもしれない)、この演出は素直にうれしいです。

 

1曲目、かいかいせんげん!

DIALOGUE+ JAM Vol.1の火付け曲はダイアローグ+インビテーション!だったようですが、新規書下ろし曲でライブスタート。「ようこそ!HELLO!HELLO!」と客であるぼくらを歓迎し、私たちはDIALOGUE+ですよ!とアピールする挨拶ソングです。

歌物なんですがセリフ調の部分の方が多く、「声優ユニット」であることを改めて感じさせられる新しい自己紹介楽曲になっているのではないかと感じました。

そして繋ぎに「ぼくたちのかくめい!へようこそ!」を持ってこられて高まってしまいました。この演出本当に天才ですね。

 

2曲目、はじめてのかくめい! 

最初からめっちゃ飛ばすやん。田淵智也のメロは難しすぎてまあピッチが当たらないのはしょうがない、一生懸命だしめちゃくちゃ楽しそうに歌っているので許せちゃいますね(メロメロ)(なにやらは盲目)。数日前に配信されていたDIALOGUE+ BOXでヤバいコード(C#m7-5→F#7(♭13)→E♭aug/F(→/B)→E7)(Hello, nice to meet you, yeah!と言え)(せめて強進行の連続部分とかあっただろ)の前の2小節のストリングスセクションの入っている箇所で内山悠里菜さんが「指揮者の振り付けをしている」と仰っていたのを何とか覚えていたので、注目して見ていたんですがめっっっちゃかわいいですね。すぐ多動(うご)いてしまって視線が画面から外れてしまうのでこういう情報を事前にくれるのはありがたいです。

マニピュレータ音源でもサビ前にFmajもしくはDmajスケールのシンセの飾りが入っていますが、それを打ち消す勢いのドラムがすごい。そしてギターソロ、完全に新井さんに任されてる感がありますね。バンドアレンジに関しては、レコーディング譜面を実際に渡されてメンバー個人で咀嚼して書き直していらっしゃるようです。裏情報めちゃくちゃ助かります。(ところでれぼるじゃーんの部分ってオケなんですね)(ここだけ無駄に気になってしまった)

 

語り?口上?のようなものを挟んで3曲目、トークトークトーク

緒方佑奈さんの「時計回りだよスタート!」で時計回りに横転してしまいました。これスタッフ打ち上げの際にも言及されてるんですけど、こんなん現場でやられたらたまらないやつです。振りのテーマは「遊園地」らしいです。ぴょこぴょこ跳ねたりくるくる回ったりとても華やかで映えますね。「アンテナ」が歌詞にあるところなんて指を立ててるんですからすごく細かいなあなんて感心していました。

 

再び口上を挟んで4曲目、SCENE B-2:上々だ

事前に公式Twitterでおもらしがありましたが、全体がDminで軽め。マイナーキーの曲でもアレンジでここまでポジティブなサウンドになるんだっていう驚きがあります。方向性としては「はじめてのかくめい!」や「大冒険をよろしく」のような、私たち今いい感じだから、いっちゃうぜ!というメンタルの1曲。そして新曲なのでテロップによる歌詞付き。DIALOGUE+チームお前はどこまで有能なんだ。

 

5曲目、パジャマ de パーティ

この曲は事前にダンスのおもらしがあって、その時は4人ずつ前後に並んでいた記憶があるんですが、本番では横一列。この曲はなかなかそういう印象は受けづらいですが、BPM216くらいあるんですよ(108かもしれない)。振りも細かい動きが多いし拍子は突然変わるしで大変だろうな~って感じです。ほんとよく頑張ってますね(べた褒め)

 

宮原颯希さんの「おやすみなさい」で暗転。映像パートへ入ります。

 

映像は先ほどの部屋に8人が寝ているところからスタート。外は雷雨らしく怪しげな雰囲気。目が覚めるとそれぞれが独りになっていて、不安そうにしている中、自らのコンプレックスや弱点がMacBookに映し出される。その流れでDomestic Force!!の入りにつながります。

これもダンスがエグイエグイ。歌のない部分はライトが頻繁にスイッチングされてパラパラ漫画のように演出されています(これ切れかけの蛍光灯ので動くとこういう風になるんですよね)。ライブ全体を通してこの曲が一番ピッチが合っていたように感じます。スタッフ打ち上げの際に沢口かなみ先生とそのアシスタントさんで踊っていらっしゃる動画が流れていましたが、田淵さんも仰っていたように本当に絶望しますねこんなのが来たら。2番の入りの緒方佑奈さんの振りもピシッと決まっていて本当にかっこよかったです。1月のDIALOGUE+ BOXですでに「振りがかっこいい」と言われていたのをようやく見ることができて非常にうれしかったですね。 ぼくは本当にステージの方を向かない人間なので(曲に全意識を持っていかれてなかなか視覚情報を処理できないの意)、配信は逆にありがたいのかも、なんて思いました。

 

Domestic Force!!が終わると再び映像パートへ。今度はメンバー全員が集まって楽しそうにしていて、ポジティブな言葉を発しています。まるでパジャマ de パーティの「おやすみなさい」からDomestic Force!!までが悪い夢か何かだったかのような印象を受けます。今回はライブのストーリーをプロデューサーの野島氏と内山悠里菜さんで書かれたということでしたが、裏テーマとしてDIALOGUE+の1年総括、デビューして楽しい時期があり辛い時期を乗り越えまた上の方へ向かっていくというのを見事に表現していて素晴らしいです。

幕間映像はさらに続き、いつの映像なのかぼくは知らないので推測にはなりますが、6月にデビューを発表した際のものなのではないかと思います。違ったら教えてください(10月頃にはじめてのかくめい!のMVを見て知ったので)。4か月くらい空白があるのでもうちょっと早く知りたかったな~っていうのはちょっとありますね。

 

そして私服調の衣装に着替えて新曲、7曲目、SCENE C-2:また立ち上がる

ラップを取り入れ新しい風を感じますね。流石のぼくでもびっくりして歌詞を聞いてしまったんですが、「Take up ムラがあるなら~」や「Meet up! heart up!」のように名前と被せた詩を書いているのが非常に面白かったです。作詞欄を見れば田淵智也。お前~~~~!!!

メロの部分はソプラノ・アルトで分かれている部分があったかと思うんですが、そのアルトパートをおそらく稗田寧々さんが担当していらっしゃったんですよね。「ぼくらは素敵だ」のハモリにおいてもこれを田淵氏から任されていたそうなので、歌唱における支え役をというのを見られて嬉しかったですね。

今回の新曲にF.M.Fの大畑氏や栁舘氏を招いたのは、田淵氏がDIALOGUE+ JAMのときのお礼をしに向かわれた際に、「実はライブに向けてこういう曲を考えていて~」というのをお2人に仰ったのがきっかけらしく、田淵サウンドではないもの、というのを作りたいという思いで任されたそうです。これはライブ前日に唐突に始まったZoomでの情報です。

あと客席で歌ってるのめっっっちゃいいですね。これも配信ならでは。PVでもはじまっちゃったか?っていう気分になりました。個人的にこれで思い出されるのがPENGUIN RESEARCHさんの「近日公開第二章」のPVでボーカルの生田鷹司さんが映画館の客席でポップコーンを召し上がっているシーンなんですけど分かる方いませんか?

 

歌い終わりはステージに腰掛け。これだけでもう東京国際フォーラムのステージに腰掛けている「好きだよ、好き。」MVを思い出してしまい大号泣をよろしくになったわけですが、これでMVを思い出すのはやはりメンバーも同じだったようで(キャスト打ち上げ情報)、唐突にエモくなってしまいました。

 

8曲目、好きだよ、好き。

入りハモリでウオオオオオオオオオオオオオオオですよこんなん。 感動の確定演出ですよ。分かっているがにくい!これを深夜に思いついて自分でハモリを録って野島氏に送り付けたお前、たぶちは素敵だ。(スタッフ打ち上げより)

ほんでもってこれ曲を初めて聞いた時から思ってたんですが、サビ前のミレドラシ~(Key=A♭maj)が最高なんですよね。考えたの田淵氏なのか編曲の佐藤純一氏なのか知りませんがもう大好き。2人とも褒めちゃう。ここで一気に感情を持っていかれるんですよ。涙腺崩壊スイッチのミレドラシ~、タダモノじゃありません。

 

好きだよ、好き。を歌い終わると暗転し、メンバーが声援を受けて嬉しく思っている(自分で書いていておこがましいですが)語りのシーンへ。短い幕間映像ですがこういうのでストーリーをしっかり見せられるのが本当にすごいです。ありがとう内山悠里菜。ありがとう野島鉄平。

 

からのバンド紹介タイム。これ田淵氏が書いたらしいんですが、ピアノの打ち込みやギター演奏を今井さんや新井さんに笑われたらしいです。自称音楽家なのにギターのチョーキング(弦をフレット上で持ち上げる奏法)が下手くそマンなのを恥ずかしがっていたのが可愛かったです。黒須克彦さんのベースラインのスケール感でなんとなく次来るのインビテーションだろうな~~~と予想していたら当たりました。

 

9曲目、ダイアローグ+インビテーション!

まず着替えて出てきたわけですが、「「「これすき」」」になりました。腰のあたりに今回のライブのために用意されたピクトグラムのワンポイントと、リボン、そして靴下の色がメンバーカラーなんですよ。これ超かわいくないですか???

そしてDIALOGUE+ JAMのときもそうでしたが、今井隼さんのヘドバンがすごいすごい。これぼくも一応ピアノ弾く人間なんで頭降りながら弾いてみたことあるんですけど、無理です。ステージ上を駆け回りながらベースを演奏する田淵氏もそうですが何したらこんなことしながら弾けるようになるんでしょうか。

そしてここでもハモリが。「ご招待しましょう」や「一緒に行きましょう」の上に行く方向と下に行く方向で完全に分かれて歌っているのが分かります。音源の音量ではなかったので。

 

 アウトロが延長されてフォーメーションが変わったかと思えば10曲目へ一直線。

10曲目、大冒険をよろしく

もう今年これ以上多動できる曲が出てくるのか怪しい、というレベルでぶっちぎりに高まれる1曲。本当にカロリーの消費量がエグイ。 メロもコード進行も考える暇なんてないです。とにかく聞いたそばから次の情報を脳にブチ込まれる。こんなに気持ちいいことはないですね。スタッフ打ち上げで公衆の面前にさらされてしまった田淵氏の多動のごとく暴れまわっていたら曲が終わっていました。ピッチが外れてるなんてどうでもいいんです。BPM216で踊りながらこれを完璧に歌える人がいるなら会いたい。F5を当てられただけでもう「はなまる」です。

という締め方も味気ないので個人的良かったポイントを上げておくと、やはり1C終わりの稗田寧々さんの「よっしゃ!」でしょう。めっちゃ楽しそうに言うんですからもう泣きそうになりましたね。ここは田淵氏も褒めポイントでした。

 

そして11曲目、ぼくらは素敵だ

これも入りハモリです。もうこれだけでヤバい。あと振り無しでいいんじゃない?って決めた野島氏と沢口先生はまじで崇拝されるべき。これでいいんです。ほんとうにありがとう。輪になって互いに向き合って語り掛けるように歌うアングルなんて無観客形式じゃないと実現しないと思うんですよね。最後の方はみんなで前(目標)に向かって力強く歌う。振り無しってことはメンバーで相談して決めたんでしょうか。すごいよ、本当にすごい。ほんでラスサビの桜吹雪、誰が考えた????まじで。ここまでの天才がいていいんだ。こんなトゥルエン確定演出なんてされてみなさいよこっちは涙が止まりませんよ。

この桜はメンバーどうぶつシリーズでお金が増えたかららしいです。直前にチケ買えばいいや~なんて思ってて本当にすみませんでした。ぼくが「きょんにゃん」に釣られた単純なオタクなのは事実でございます。オンラインライブをやると宣言した直後の数字は本当に酷かったらしく、田淵氏はDIALOGUE+に2年目はないかもしれないと思われたそうです。きょんにゃんのおかげでなんか3倍に伸びたらしいので、みんな、好きなコンテンツにはなるべく早めに金を落とそうな。

客から見て分かる程度にメンバーが泣かなかったのはよく我慢できたな~~って思います。メンバーに泣かれてしまったらぼくらの堰は崩壊してしまいディスプレイなんて見られたもんじゃなくなってしまうので、ここはよく頑張りました。

そしてDIALOGUE+チーム恒例、書けるクレジットやスタッフさんのお名前は書けるだけ書く!曲にしろライブにしろ、何かしらの形で関わって良いものを作り上げてくださった方々への感謝、という意味ですごく大事なことだと思うんですよね。歌詞カードに書いてある楽曲クレジットやライブ円盤のエンディングに流れるスタッフロールなんて公式に公開されることなんて少ないと思うので、こういう姿勢は是非続けていってほしいです。

少しのトークとお辞儀のあとに「あたりまえだから」のインストのアレンジをBGMにメンバーの直筆メッセージが流れるわけですよ。DIALOGUE+は、最高です(cv.黒須克彦)

 

この間にスタンドマイクの前にカメラというようにフォーメーションを変え、12曲目、あたりまえだから

怪我の功名ってこのためにある言葉なんじゃないかってくらい 。それも田淵氏のこの状況に対する危機感やメンバーの前向きな気持ちがあってこそだと思います。これも色んなインタビューで田淵氏が仰っていましたが、気持ちを切らしてモチベーションが低下してはならないと。本当にその通りでございます。現にぼくらオタクにとってもイベントがないっていうのは結構滅入ることで気持ちが離れかねない、そんななかで光の速さでこの曲を書いてくださってリリースなんて本当にありがとうございます。

ほんでもってこの近さですよ。好きになっちゃう。好きだよ、好き。ってこういうときに言うんですかね(最低なオタク)

最初は2分割だった8人が最後は1画面に集合するなんて最高の演出です。圧倒的感謝。天才の仕業です。

 

D→D/C→Bm7→D/C→Dのつなぎで最後はデビュー曲で〆。13曲目、はじめてのかくめい!

はじめてのかくめい!は最初に聞いて気持ちをブチ上げたい、でも終わりに来てラスサビでしか聞けないEm7→D/F#→G→G#dim7で気持ちよくなりたい!とも思っていたのでこれは思わぬ展開。ステージから脱してカメラに向かって思いっきりアピール。やかんちゃん勢い余ってコケるのかわいい。2Cで横1列になって歩いてるのなんてMVのワンシーンみたいじゃないですか、またエモくなっちゃう。そして間奏でバンドの真似をするメンバー。めっちゃ楽しそう。ギターソロ1回目と変わったの聞きました????新井弘毅 is God.

最後はメンバーそれぞれのジャンプに合わせてGmajを8回鳴らし、かき回しをしてジャンプして終わり。今井さんキーボード殴ってませんでした???

手を振るメンバー。そのまま無音になり本編終了。

 

まず音について。そら田淵氏も鬱陶しいオタクになって会場内走り回るし跳ねるわ。最高です。一流の作家が曲書いて一流のプレイヤーが演奏しているんですから。不味いわけがないんです。

構成について。曲数もあり1時間ちょいで終わりましたが、配信というのを考えるとなかなか丁度よかったと思います。アニメもライブのBlu-rayも3分くらいで飽きるぼくは正直この不安要素が強かったですが、変なMCだったりちょっと尺の長い幕間映像で集中が切れる可能性っていうのは大いにありえたので、それを片っ端から削って最後まで楽しめたのはすごく良かったなと思っています。

そして成長具合。アニサマのけやきステージやDIALOGUE+ JAMには行けていないので初期がどんなものだったのかは推測の域を出ませんが、JAMのときより明らかに歌唱の安定感が増しています。今はピッチ合わせについてあまりとやかく言う時期ではないと思っていて、あの水瀬いのりさんですらソロデビュー前にキャラソンでたくさんキャリアを積まれていらっしゃったと思うんですが色んな映像を見ると2017年夏ごろまでは安定していなかったので、歌唱はまだまだ成長が見られそうで楽しみです。いい1stライブを見せていただきました。

 

そんなDIALOGUE+さんですが、7/28 21:00より配信番組 DIALOGUE+ BOX vol.12を開催し、8月下旬に実施するDIALOGUE+ 新曲発表会で披露する5曲を公開する予定です。 

 

今回は配信形式を活かした柔軟なパフォーマンスと魅せ方で全く新しいコンテンツの楽しみ方を提供していただきました。本編3500円はどう考えても安いです。9月19日開催予定のリアルライブが一層楽しみです。

 

内山悠里菜さん、稗田寧々さん、守屋亨香さん、緒方佑奈さん、鷹村彩花さん、宮原颯希さん、飯塚麻結さん、村上まなつさん、田淵智也さん、田中秀和さん、ZAQさん、堀江晶太さん、佐藤純一さん、中山真斗さん、ebaさん、園田健太郎さん、広川恵一さん、大畑拓也さん、栁舘周平さん、野島鉄平さん、沢口かなみさん、黒須克彦さん、新井弘毅さん、今井隼さん、鈴木浩之さん、篠崎恭一さん、そして舞台裏を支えてくださったたくさんのスタッフさん方、素敵なライブを本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【コード進行解説】DIALOGUE+ あたりまえだから

「あたりまえだから」完全神曲(n回目)

 

 

1.導入

Key=Emajです。転調はありません。

 

2.Aメロ

I→#IVm7-5→IVadd9→V | IV IIdim7→I/3→VIm7→IV IV/5→IVm | I

曲はめちゃくちゃまっすぐでしっとりしているのに2小節目からノンダイアニックコードです。IVM7のルートを半音上げた変位和音の印象を受けます。そしてIIdim7、お前は何だって感じですが、まずこれをdim7がサイクリックである性質を活かしてAdim7にしてしまい、その隣のI/3をIIIm7と同じようなもんだと(3-6-SD-Dのおおまかな流れを捉えて)思えば、IIIm7に対するディセンディングディミニッシュ、という見方ができます。

IV/5は2巡目に出てくるIIm7/5に近いもので、要はV9sus4のサウンドということです。SD→D→SDm→T、いいですね。

 

3.Bメロ

IIIm7→VIm7→IIm7 | V7→Vm7 | VI7(V7/II)→IIm7→I/3→IVmM7→V

Vm7はIIm7に対するSDmですね。良い。

 

4.Cメロ

I→IIIm7→VIm7→Vm7 | I7(V7/IV)→IV | V→IIIm7 | VIm7→IIm7 | IIIm7→IVm | IIm7/5→

Aに比べてB,Cはとてもストレートなコード進行で攻めてきます。

I→IIIm7→VIm7→Vm7 | #IVm7-5→IVM7 | IVdim7→IIIm7 III7/#5 | VIm7→IIm7→V7(♭9)

V7(♭9)でまた変なの来たなあと思いましたけど普通にMONACAっぽいテンションが載ってるだけでした()

 

5.間奏

I→#IVm7-5→IVM7→V | IV→IIIm7→VIm7→IV IIm7/5→IVm | I I/♭7

Aメロとほぼ同じ進行です。最後のI/♭7は I7(V7/IV)の転回形ですね。このあともDって書いてある箇所が出てきますが完全にミスです()

 

6.Dメロ

IV | V/4→I/3 | VIm7→IIm7 | III7(V7/VI)→VIm7 | I/♭7→I | ♭VIaug→V→IIm7 | V V/4

♭VIaugは何でしょう...構成音にキーの♭6の音が含まれるので普通にSDmの扱いでいいんですかね

 

7.ラスサビ後半

当たり前を数えよう~の前の小節からです。

I→I/3→VIm7→Vm7 | I Iaug/♭7→IV | V→I/3 | VIm7→IIm7 | I/3→IVm | V

Iaug/♭7はいわゆるブラックアダーコードの形をしていて笑顔になりますが、次にIVがあるあたりこれはIaug7の転回形であることが分かります。

 

ショートバージョンはYouTubeにあるそうですよ

 

そして!!!!今日は!!!!!「ぼくたちのかくめい!オンライン」の当日です。今日見られない方も6/23まではアーカイブが見られます。ガチで必見です。

dialogue-music.zaiko.io

 

あと3時間弱!!!楽しみましょう。

【コード進行解説】富田美憂 翼と告白

ストレートな本質楽曲はいいですね。ということでめでたく本日2020年6月3日発売、富田美憂さんの2nd Single「翼と告白」のコード進行について解説していきます。

 

とその前に、この譜面を作るちょっと前に公開されたPVを見たときに、

ぼく「イントロで横転」「間奏がPresent Momentでも出てきたアレ」「DmM7が※※※(自主規制)」

歌詞やMV考察をするオタク「このシーンは~~で~~」「この表情は~~」

というように反応がまるで違って面白いから双方で記事を書こう、の流れになったので、ここに相手方の記事のリンクを貼っておきます。記事デザインの差にびっくりしました(小並感)(始めて半年くらい経つのに未だにデザインの弄り方がよく分かっていない)

 

 

pnkmgnd.hatenablog.com

 

 

1.導入

全体を通してKey=Amajです。ストリングスメインということもあり前作のPresent Momentを彷彿とさせますね。

 

2.イントロ

例によって0サビは通常のサビの後半部分なので後回し。ストリングスが入る箇所から行きましょう。

IVM7→V→IIIm7→VIm7→IIm7→IIIm7→IVmM7→V

サビからのメロディーは解決しつつ、コードは解決を保留したIVM7の王道進行から強進行して順次進行、そのIVの部分はサブドミナントマイナーかつマイナーメジャーセブンスの形になっていて睦月周平それだよそれ!!!ってなりますね。マイナーメジャーセブンスのコードはベースの上がaugトライアドの形になっているので妖艶な響きがして大変よろしいと思います。SDmが鳴っているときのメロディーとして、メロディーだけ聞くとSDでもSDmでも、更にはDでも通用するパターン(2や4、7など、6や♭6以外の音の場合)と、この曲のように♭6の音を前面に出しSDmを存分にアピールするパターンの2つがありますね。

 

ちなみにIIm7-5や♭VIではなく純粋にIV度のサブドミナントマイナーの4和音の場合、

・IVm6

1:14~ Am7→Cm6→Bm7→Em7 (IIm7→IVm6→IIIm7→VIm7,Key=Gmaj)

はじめてのかくめい! - DIALOGUE+ (作詞・作曲:田淵智也, 編曲:田中秀和)

このきょくほんとうにすき(マジで色んなコードやスケールの勉強になるのでおススメです)

 

・IVm7

 0:37~ Gm7→F/A→B♭m7→... (IIm7→I/3→IVm7→..., Key=Fmaj)

Honey♡Come!! - 小倉唯 (作詞:大森祥子, 作曲:俊龍, 編曲:大久保薫)

探せばあるんでしょうけど脳内ライブラリの中に少なくて苦労しました 

 

・IVmM7

0:43~ Em7→A7→GmM7 (IIm7→V7→IVmM7, Key=Dmaj)

Wonder Caravan! - 水瀬いのり (作詞・作曲・編曲:新田目翔) 

最早サブドミナントマイナーの定番。始めてこの曲を耳コピした時はサブドミナントなんて言葉は知らなかったのでなんかキモい音(褒め言葉)だなと思って 終わった記憶があります。

 

IVm7に関してはキーから逸脱する音が♭6と♭3の2つあるので変化が一層強く伝わります。IVmM7は4の上がaugトライアドになっているために不思議な響きになります。それぞれの響き方の違い、楽しんでいただけましたか?

 

3.Aメロ

一転して静かに始まり、ボーカルの方へ意識が向きます。

IVM7(9)→= | V→VIm7→= | V→IVM7(9)→= | V→IIm7→N.C

4,5,6を行き来して偽終止はするもののIには行かないので、落ち着きなく浮遊感のある感じです。

IVM7(9)→= | V→VIm7→= | V→IVM7(9)→= | V→VIm7→= | V

2巡目はIIm7を使わずひたすら登って降りてを繰り返します。本当に解決する素振りを見せず、表情も比較的暗い感じもあり雲行きの怪しげな雰囲気ですね。 

 

4.Bメロ

富田美憂さんの曲はこういう路線なんでしょうか。Bメロでモードを変えて遊ぶスタイルはなかなか面白いのでこれからもやってほしいところですね。

♭VIM7→Vm7→IVM7→V→♭VIM7→Vm7→I→ = → = → = 

♭VIM7やVm7は同主短調からのコードですが、IV度に降りてくるとアイオニアンへ戻ります。IV→Vと進むと再び同主短調に入りますが、終盤の感じを見る限りサビ頭のIVM7へ向けたセカンダリドミナントのツーファイブのような動きをしているように感じますね。背景も明るいものに変わり、サビへ向かう高揚感を感じます。終わりの部分はコードこそIですが、メロが1や3ではなく5に軸足を置いているので、やはり解決感はありません。

 

5.サビ

IVM7→V→IIIm7→VIm7→IIm7→III7(V7/VI)→VIm7→Vm7 | I7(V7/IV)

王道進行から強進行してIIm7、V7/VIとVIm7を挟んでIVM7へ向かうセカンダリドミナントのツーファイブです。このツーファイブの部分が本当にかわいい(????)

IVM7→V→III7(V7/VI)→VIm7→IIm7 | I/3→IV→V

後半は王道進行部分の3度の箇所がドミナントセブンスの形になり、IIm7からIIIm7の代わりにI/3が使われるパターンの順次進行をして終わり、という流れになっています。

前半も後半もIII7の部分ではメロの4の音まで含めるとみんな大好き♭9のテンションがのる形となります。♭9って単独でルートと鳴らしても綺麗にハーモニーしないのに3,5,♭7を加えるとなんでこんなに綺麗にサウンドしちゃうんですかね。これがdim7の力ッッッッッ!(ではない)

 

6.Cメロ

♭VIIadd9,13→ = →VIm7→ = →♭VIM7 = →Vsus4→V

前半部分面白いですよね。Present MomentのBメロのもこんな感じでしたが、ベースラインが半音ずつ下がっていく進行です。♭VIIの箇所はSDmでもVIm7のセカンダリドミナントの裏コードという雰囲気もあまり感じないので不思議なところです。メロは1に落ち着いているので、ひとまずここは解決の保留ということにしておきましょう。

IIm7→I/3→IVadd9→I/3→IIm7→I/3→IVadd9→ = →V→ =

後半はちょっと登って降りて順次進行です。

 

7.間奏

IVadd9→V→IIIm7→VIm7→IIm7 | I/3→IVM7→V→ =

翼を降らせるギターソロは、王道進行からの順次進行です。

 

8.落ちサビ

IVM7→V→IIIm7→VIm7→IIm7(9)→III7(V7/VI)→VIm7→Vm7 | N.C.

骨は全く一緒なんですが、バックがピアノのみになって、IIm7のところでC#が9thのテンションとして加えられ、今までとは違ったサウンドになります。

 

9.アウトロ

アウトロといっても本当に最後の部分だけですが、IVmM7→VのあとIへ行かずに、IVM7(9)で解決の保留、という形で曲が終わっています。ただIVM7(9)って下から4,6,1,3,5なので一応Iのトライアドは含まれているんですよね()

ここまで書ききって思いましたがこの曲メロディーこそ主音に帰ってきますが、コードは一度も着地感のあるI度にならないんですね(決してシャレではない)。

 

今回は昨今の情勢をふまえて、 サイン会はオンラインということでしたが、ありがたいことに2ndシングルもブロマイドへサインも書いていただきました。初回320枚分はサイン会があるなんてことを知らずに終わっていて絶望していたので、2回目の200枚、3回目(何枚?)と追加の枠を用意してくださって本当に感謝しています。

1stのときには接近サイン会に当選しました。顔dチー牛なのでめっちゃドキドキしました(照)

 

コロフェスもアニサマも消えて横転する機会を失っていますが、ガチで聞きたいので早く色々収まってほしいです(本当にそれしか言っていない)

や、それにしてもぼくより年下の声優さんがデビューしてCD2枚目出して(本当なら)ライブやって...というのをカヴリールドロップアウトくらいの頃から見ていると俺は何をやっているんだ...という気持ちになりますね(

抱きしめてあげたいし抱きしめられたい(これ以上なんか言うとイェッ逮捕されそう)

今回は以上です

【コード進行解説】DIALOGUE+ ぼくらは素敵だ

#広川恵一は素敵だ

ということで、完全神曲「ぼくらは素敵だ」のコード進行を解説していきます。

 

 

1.導入

間奏以外はKey=Gmaj、間奏はコロコロ変わるのでその都度説明します。

 

2.0A(?)

I→ = →VIIm7→III7/#5(V7/VI)→VIm7→ = →IV→V

カノン進行のツーファイブ型です。入りはボーカルとピアノのみという感動的な始まり方で、この時点でもう #なにやってんだ広川 ですね。

 

3.イントロ

I→ = ♭VII→ = →IV→ = →♭VI→♭VII→I→ = ♭VII→ = →IV→ = →♭VI→♭VII

王道な感じの0サビとは一転、ドミナントを一切使わずにIへ向かおうとする変態性が伺えます。

 

4.Aメロ

8小節ずつに分けて見ていきましょう。

I→ = →VIIm7→III7(V7/VI)→VIm7→ = →Vm7→I | ♭VII7aug→

0AとVIm7までは共通ですね。Vm7→Iでああ次はIVとかなんだろうな~と思えば♭VII7augとかいう響きの怪しいコードが来るので横転しました。

IVが来られるということはIVmでも、IVm6でも来られる(メロディにAのサウンドがあるので)。IVm6が来られるということはその転回形であるIIm7-5が来られる。ということはその短3度下にベースを追加した♭VII7(9)もきちんとサウンドする。ということはコードの役割にあまり影響のない5thを半音上げた♭VII7augも、ここで縦の響きとして成立する、という構造です。

IIIm7→IV→IIm7→V7→IIIm7→IV→IIm7 IIIm7 | IVM7 II7/#4→N.C

最後の部分、よくある構造なんですが、II7が鳴っている箇所で、コードに含まれる音は確実に#4にも関わらずメロディーは♮4のまま、というのが面白いですね。

 

5.Bメロ

VIm7→I7(9)/5→IV→IIIm7 | VI7→IIm→IIIm→IVm→ = →V

I7(9)/5の箇所は譜面上ではVmとなっていますが採譜段階でのミスです()。サビ、そして冒頭のIに向かって段々加速するゾーンになっていて、アニメにありがちな光の方向へ走り出すシーンが浮かびます。

 

6.サビ

I→ = →VIIm7-5→III7→VIm7→ = →II7→ = →IV→IIIm7→♭VII→V | IIIm

まず前半部分ですが、やはり基本カノン進行のツーファイブ型となっています。Aメロと違うのは7度のコードの部分で、サビではダイアトニックにVIIm7-5を採用、Aメロはリディアンのサウンドを取り入れたVIIm7を採用しているところですね。

IVM7→=  →V→V7sus4 | ♭V7-5(9)omit3→I/3→ = →♭IIIM7→ = →IIm | V→V | IV→II7→VIm→♭VIIM7→ = →V→ =

さて、鬼の後半部分がやってきました。CDの発売よりさらに前のDIALOGUE+ BOX vol.9の配信直後からの悩みだったのですが、よさげな案が浮かんだので共有しようと思います。どなたか有識者がいらっしゃれば是非解説願いたいところなのですが。

 

♭VI7-5(9)omit3の前後のベースを見ると、前はD、後ろはBなので元はCだろうと推測。コードトーンにキーの♭6であるE♭の音が含まれているため、サブドミナントマイナーの可能性を視野に入れる。IVmM7を想定して、これを転回した♭VII6augを考える。ここから6thを除き、♭7の音を乗せ、第3転回形として整理すると、最終的に♭VI7-5(9)omit3が表れる...

 

というものなんですが、これが本当なのかは作曲者、編曲者の先生方しか分からないと思いますので、1つの考え方としてここに書いておこうと思います。

♭IIIM7はエオリアンからのモーダルインターチェンジ、♭VIIM7はプリドミナントです。

 

7.間奏

2小節進んだところで半音上がり、Key=A♭majとなります。

Gmaj:I | IIm→I/3 | IV→

A♭maj:IV | V→♭VI | ♭VII→IM7→ = →VIM7→ = →VM7→ =→V (Gmaj)

 

8.Cメロ

Gmaj:V→ = IVM7→V→IIIm7→VIm7→

B♭maj:IV→V→IIIm7→VIm7→IIm7→III7→VIm→II7→IIm7→ = 

Gmaj:IIm7→V

A♭majでのVIM7がめちゃくちゃ謎です。それ以外は普通だと思います。

 

9.Bメロ

VIm7→V→IIm/4→IIm | VI→IIm7→ = →♭VIIM7→V

バックのピアノの旋律の変化に応じてコードも若干変わっていますが基本は同じです。

 

「はじめてのかくめい!」や「大冒険をよろしく」が壁でもなんでも乗り越えてやろうぜ!という底抜けに明るい曲なのに対して、「突き進む」という方向性は同じでもCメロで後ろ向きな気持ちに目を背ける場面というか、そういうところで変化をつけた素晴らしい楽曲だと思います。「DIALOGUE+ってこうだよね」というあいさつ代わりの要素を感じます。

DIALOGUE+ BOX vol.9の全曲試聴コーナーでフル配信されているので、メンバーへのインタビューと合わせて是非。

1:04:58~ ぼくらは素敵だ - DIALOGUE+

 

【コード進行解説】水瀬いのり ココロはMerry-Go-Round

今までの記事にした曲にブルーススケールを取り入れたものがなかったな~とふと思ったので書いていきます。

 

www.youtube.com

 

1.導入

イントロ、Aメロ、サビはEmaj、BメロはGmajです。間奏部分はYouTubeのコメント欄にも書きましたがコロコロ転調する部分があるので別途解説したいと思います。

 

2.ブルーススケールとは

2はイントロじゃないのか???って感じですが、イントロからいきなりブルーススケールがあるのでまずはそれについて。

歴史的な経緯や種類はさておき、この曲のイントロやAメロに登場するブルーススケールは次のようになっています。もっとブルーススケールについて知りたい方は是非ご自身で深堀りしてみてください(書くのが面倒とか言っちゃいけない)

E Blues:E,G,A,A#,B,D (R,♭3,4,#4,5,♭7)

この曲には#4の音は出てきませんが、代表的なものだとかの有名な「ようこそジャパリパークへ」 (作詞・作曲・編曲:大石昌良) のAメロがこれに当たります。

ようこそジャパリパークへ - どうぶつビスケッツ×PPP

 

3.イントロ

本編に入りましょう。

I→IV→I→IV→V

さて、メロの方はE,D,EだとかA,G,Aだとかでブルーススケールを感じますが、コードはEメジャーのダイアトニックコードをそのまま使っています。

 

4.Aメロ

I→IV→I→IV→I→IV→V→V IV | ♭III IIm

イントロと同じく、コードはEmajの世界でダイアトニックなもの、メロディーはブルーススケールで作ることのできるもの、という構造です。「ようこそジャパリパークへ」のAメロも、テンションこそブルーノートが乗っていますが、コードはメジャースケールで作ることのできるコードを使っています。

 

5.Bメロ

IVM7→IVm7→IIIm7→VIm7→IIm7→#IVm7-5→V→III(V')

唐突に短3度上がってGmajへ転調します。サブドミナントマイナーの箇所はIVmやIVm6が使われることが多いですが、ここではメロディーと合わせて同主短調のm3の音が組み込まれています。末尾はツーファイブですが、Rel.IImをメジャーにして♭9を乗せてルートを省略したものを挟む定番の形、そして短3度下のドミナントが鳴ってEmajの世界へ戻ります。

 

6.サビ

I→ = →VIIm→III7→VIm7→ = →Vm→I→IV→V→#Vdim7→VIm→IIm→I/3→IVm→♭VI | ♭VII→I

前半部分はカノン進行のツーファイブ型ですが、VIIm7-5の入りそうな箇所はVIIm7で、リディアンのモーダルインターチェンジとなっています。このサウンドで思い出されるのは、やはりCINDERELLA PROJECTの歌う「Star!!」(作詞:森由里子, 作編曲:田中秀和) ではないでしょうか。

 0:00~ E→D#m7 | G#7→... (I→VIIm7 | III7→... Key=Emaj) Star!! - CINDERELLA PROJECT

 

サビの末尾ですが、順次進行が基になっていますがIVの箇所はIVmに、そしてVを挟まずにそのまま♭VI-♭VIIに進み、解決するというエオリアンを強く感じるゾーンになっていますね。

 

7.Cメロ

VIm7→#IVm7-5→IVM7→I | V/7→VIm7→#IVm7-5→IIm7 | IIIm7→IVM7 | #IVm7-5→Vsus4

#IVm7-5はリディアンのモーダルインターチェンジ、V7/V、IVM7のベースを半音上げた変位和音など色んな解釈の仕方がありますが、構成音が#4,6,1,3なのでVIm6の転回形とも一致します。

 

8.間奏

Cメロ末尾のVの後、Emajの♭VIにあたるCM7に進んでGmajへ転調します。ここからは4小節ごとに転調するエリアです。

Gmaj:IVM7→ = →IIIm7→ =

Fmaj:IVM7→ = →IIIm7→ =

E♭maj:IVM7→ = →IIIm7→ = →IIm7→IIIm7→IVM7→V7→ =

そのキーの♭IIIM7に当たる部分で全音下の調へベースが半音ずつ下りながら転調していきます。

 

記憶が正しければこの曲はライブではダンスパートに割り当てられていた気がしますが、曲の拘り具合も相当高いと思います。耳に意識を集中させるかステージへの視線に全神経を注ぐか、迷いどころなのではなかったでしょうか。

神奈川公演、どうなるんでしょうね。

【コード進行解説】和氣あず未 Hurry Love

イェッ俊龍!とか言ってたらイントロミクソリディアンだったので横転しました。

 

 

1.導入

通しでKey=Fmajです。ノンダイアニックコードはたくさん出てきます。

 

2.イントロ

Fmajですとか書いておきながらイントロはいきなりFミクソリディアンです。スケールの7番目の音が半音下がってE♭になっています。そして1度の4和音はFM7ではなくF7になります。

I→I7→I→I7→I→I7→V→ =

最後にVが鳴ってミクソリディアンモードに終わりを告げます。0サビには一般のサビの後半部分が入っていますが後程。

シンセソロを聞いてこう思った方は多いのでは。

 

これ小倉唯の「Honey♡Come!!」の間奏では?????

 

I | V/7→♭VII6 | IV/6→IVm/♭6 | I/5→II7/#4(V7/V) | V→I | V/7→♭VII6 | IV→IVm | I/3→IV V | I

ベースが1から#4まで半音で下降するあのパターンです。(終わり方ちょっと違うけど)

 

3.Aメロ

I | I/3→IV | Vm7 I→IVM7 | I/3→IIm7 | V→I | IV→V | III7/#5(V7/VI)→VIm | #IVm7-5→IV | V→I

特に変な点はないですね。俊龍曲はいつも直球。

 

4.Bメロ

I/♭7→IV/6→IVm/♭6→I/5→II7/#4→ = →V→ =...

ここは面白いですね。ベースが♭7から#4まで半音で下降する動きと、冒頭でI7→IVの解決の動きが重なっています。これはアイマス楽曲のM@GIC☆ (作詞:森由里子, 作編曲:田中秀和) のイントロ部分にも見られます。

 

0:09~ F/E♭→B♭/D (I/♭7→IV/6, Key=Fmaj) M@GIC☆ - CINDERELLA PROJECT

 

5.サビ

I | V/7→♭VII6 | IV/6→IVm/♭6 | I/5→II7/#4(V7/V) | V→I/3 | IV→V | III7/#5→VIm | #IVm7-5→IIm V | I

I | V/7→♭VII6 | IV/6→IVm/♭6 | I/5→II7/#4(V7/V) | V→I/3 | IV→V | III7/#5→VIm | #IVm7-5→IIm V | I→VIm ♭VIaug | I/5 #IVm7-5→IIm | V7→Isus4→I

まず上の20小節ですが、1巡目、2巡目ともに前半は半音下降、後半は順次進行にセカンダリドミナントを挟んだもの。#IVm7-5はIIm7をメジャーにしたII7(9)のルート省略形と見るのがよさそうです。そしてVImからの#IVm7-5へベース半音下降のアレで進み、ツーファイブで〆です。

そして0サビにもなっている最後の部分、

IV | V→IIm | VIm→IV | V→IIm | VIm→IV | V→#Vdim7 | VIm→♭VI | ♭VII→I

王道進行×2、順次進行にセカンダリドミナントを挟み、ダメ押しの♭VI-♭VIIで終わりです。

 

6.間奏

I/3→IV→V→I | V/7→IV | V→IIIm | VIm→♭VI→ = →♭VII→

サビの後半部分と似たような構成ですね。

IV | V→IIIm | VIm→IIm | III7(V7/VI)→VIm | I7(V7/IV)→IV | V→III7/#5 | VIm→IIm | IIIm→IV | V→Isus4→I

ギターの音色が俊龍さんっぽくないと話題のギターソロです。確かに歪ませ方が俊龍さんっぽくないと言えばそう。

 

サビは完全にHoney♡Come!!でしたが、他の部分に関しては似ている箇所がなさそうどころかBPM195で2拍ごとにコードチェンジするなどめちゃくちゃ展開の速い曲になっていますね。CDの発売日は6/10らしいですが、Apple Musicなど各配信サイトではもう聞けるらしいので是非。

 

 

【雑記】ガジェットがほしい

偶には変な話もしないとね(いつも変だろ)

 

・LAWSON presents 麻倉もも Live Tour 2020 "Agapanthus" 中野(初日)・神奈川(千秋楽)

・LAWSON presents 令和2年度 417の日

小倉唯 LIVE TOUR 2020 「#LOVEcall」 愛知・東京公演

・DIALOGUE+JAM vol.2 昼夜

日本コロムビア創立110周年記念『#コロちゃんフェス』

・UCHIDA MAAYA LIVE 2020「Live for All Stars」

・Inori Minase LIVE TOUR 2020 「We Are Now」(神奈川公演以外) 

 

以上のイベントが中止になり、中止になったイベントのグッズは虚無になり買わない派閥なので消し飛ばすはずの金が余ってしまいました。

 

・LAWSON presents TrySail 5th Anniversary Live "Go for a Sail"

・DIALOGUE+ 1st LIVE 「ぼくたちのかくめい!」

 

これはまだ残っていますが消えるのも時間の問題だと思うので、メンブレが止まりません。そんな感じなので余った金でガジェットが買いたいので干し芋のリストを晒していこうと思います。本気で買おうと思っているのは最初だけなので適当に読み飛ばしてください(そもそもこんな記事誰が読んでるんだ)。

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Apple MacBook Pro (13-inch, Four Thunderbolt Ports)

第10世代Intel Core i5, 16GB 16GB 3,733MHz LPDDR4X DRAM, 512GB SSDストレージ

これに教育機関向けPro Appバンドルを載せたものを所望します。お値段税込み219,580円。やばい。

 

Apple iPhone XS Max 256GB Gold

演奏動画の撮影担当であるiPhone 8 Plusが若干モッサリしているので買い替えたいです。なお家族が自宅待機になっているので、演奏動画を撮る機会はありません。

 

Apple iPhone SE (第2世代) 64GB (PRODUCT)RED

音楽用のスマホ(iPhone 11 Pro)がFace ID搭載で、外出中ロック解除するのにいちいちマスクずらして認証するのが面倒くさいです。

 

Apple iPhone 8 64GB (PRODUCT)RED

上記と同じ理由です。音楽にしか使わないならこれでいいんじゃねとも思ったりもします。

 

Apple iPad Pro/Air 10.5-inch 64GB

iPad Pro 11-inchはイヤホンジャック非搭載なので充電しながら耳コピすることができなくてメンブレしています。家用のAirPodsを買うのもひとつの手かなと変なことも考えましたが。

 

Google Pixel 4 XL G020Q 64GB Cleary White

顔認証を試したい、ただそれだけ。Pixel 3持ってたんですけど特に面白みもなくて半年くらいで手放してしまったので、それだけのために6万くらい出すのもなあと躊躇しています。いちばん買わなさそう。

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そもそもイベントがあれば必然的に金がなくなるので余計な物欲も湧かずに済んだので、早く田淵智也を浴びて多動になりたいです。よろしくお願いします。