雨音工房

主に声優・アニメ楽曲のコード進行を解説していきます。たまにガジェットの話題をやるかもしれません

【コード進行解説】水瀬いのり Catch the Rainbow! (*∂v∂)✊🌈

一発目何にするかな~と1時間くらい悩みましたが原点がいのりなので武道館でつよつよに化けてしまった曲、「Catch the Rainbow!」のコード進行を解説します。みんなで虹をつかみましょう(*∂v∂)✊🌈

1.導入

通しでEmajです。

 

2.イントロ

I→V/7→IV/1→I→♭VII→IV/6→IIm7→V

ポップスの王道らしくトニックから入りますね。3小節目まではカノンコードのベース下降形を少し弄ってVImサブドミナントの第1転回形に変わっています。VIm6から5thの音を抜くとこのような形になりますね(C#,E,<G>,A)。4小節目でカノンコードに別れを告げてIに帰ってきて、5小節目で♭VIIに飛びます。同主短調方面からのモーダルインターチェンジをイントロでいきなり出してくるところで期待感が出ますね。ベースラインがE→D→C#と綺麗に下降する形を作るようにIV/6をもってきて、最後はツーファイブです。

I→V/7 | IIIm7→IVM7→I | VI7(V7/II)→IIm7→I/3→IV→V→I

2巡目の前半ですが、カノン進行のツーファイブ型と比較してみましょう。

I→VIIm7-5 | III7→VIm7→Vm7 | I7→...

VIIm7-5は代理元であるV/7に戻り、III7はダイアトニックコードのマイナーコードに変更されています。VIm7は3度下にベースを追加してIVM7に。そしてIIm7を目指すツーファイブに入っていくところで、IIIm7に3度下のベースを追加したIにされています。IIm7の後はダイアトニックコードの順次進行ですが、IIIm7はIの第1転回形に変えられています。

つなぎのI→VI→Vはスリーコードのみを使った簡単なフレーズですね。

 

3.Aメロ

I→IV/1→IVm6/1→I | V/7→VIm7→IIsus4 | II→IIm7 | II7/#4(V7/V)→V

最初の3.5小節まではベースはEで固定。サブドミナントマイナーサブドミナントの機能があるのでIVの代わりに使ったりこの曲のように事前にIVをもってきておいて変化をつけるようにも使えます。さらにここでは長6度の音も加えられていてオシャレな響きになっていますね。4小節目のIからVを経過しVIm7へ下降形、強進行してIIへ、そしてここからは3度の音だけが半音ずつ下降していく面白い形をしています(動画内にF#sus4がないのはメロフラOAの採譜時点で聞き取れていないだけです)。ツーファイブの間にツーをドミナントセブンス化して挟むのはよくあるパターンですね。

2巡目は途中までは同じですが、II→IImとは進行せずII→IV | V7→Isus4 | Iです。

 

4.Bメロ

IV | V→IIIm | VIm→IV | V→VIm V | Isus4 I/3→IV | V→IIIm | VIm→IIm7 | I/3→IV | V→♭VI→V

冒頭は王道進行で攻めてきます。2回目はメロにリハモさせてこういうキメを入れてくるのは気持ちいいですね。

サビ前の上昇エリアは、王道進行からの順次進行。同主短調からのモーダルインターチェンジ♭VIを挟んでVに戻る定番の形です。

 

5.サビ

1巡目はI→V/7→VIm→I/5→IV→I/3→IIm→V7、これはカノン進行の下降形ですね。たとえいのり曲しか知らないとしても皆さん目をつぶっても演奏できるレベルだと思いますので2巡目に行きます。

I→V/7 | III7→VIm7→Vm7 | I→IV | V→IIm | VIm→IIm→V

ほぼカノン進行のツーファイブ型ですね。2回目のIの後は王道進行、そしてツーファイブに繋げる安心のパターンです。

 

6.間奏

I→I→I→I→IVM7→I→IVM7→I→♭VI(IV')→I’→IIm7 | IIIm7→IV | V→♭VI→♭VII→I

Iで4小節引っ張ってサブドミナントのIVM7とトニックのIを2回行き来し、♭VIへ。これはKey=GmajのIVにあたり、ここで短3度上のGmajへ転調します。ということでKey=Gmajでディグリ表記をするときは「'」をつけて書いていきます。

が、2小節でGmajは終わってしまってすぐにEmajに戻ります。IIm7から順次進行でVまで上ったあとは、最近の流行りのエオリアンからのモーダルインターチェンジ、♭VI→♭VIIをはさんでIへ解決する定番のパターンです。

 

7.Cメロ

IVM7→IIIm7→IIm7 | V→VIm7→♭VIM7(IVM7')→IM7'→IIm7' | I'/3→IVM7' | II7'/#4(V7/V')→Vsus4'→V'→Vsus4→V

下降の順次進行からのツーファイブ、そしてIではなくVImの方へ偽終止します。再び唐突にGmajへ転調し、順次進行でドミナントまで進んだのちに短3度下のドミナントを鳴らしてEmajへ帰ります。

 

8.ラスサビ

ラスサビで1点だけ違うのは終わりのツーファイブから偽終止して、VIm7→IIsus4→IIとなっている点ですね。

 

-追記-

いのりがすきなのでみてください(ごいりょく)

 

以上です。