さて、DIALOGUE+の待望の2ndシングル「人生イージー?」が2/3に発売、先行して1/9より配信されています。
早速耳コピしたのでコードの方を確認していきましょう。(記事執筆時点ではすぐ出すつもりだったようです)(時間が経ってみると数カ所コードの違う箇所があります)
1.導入
〜イントロ B♭maj
1A Gmaj
1B B♭maj→Cmaj
1C Cmaj
Inter1 B♭maj
2A Gmaj
2B B♭maj→Cmaj
2C Cmaj
D Cmaj
Inter2 E♭maj
DropC〜 Cmaj
という構成です。導入でこんなに行数食ったの初めてですね。
2.〜イントロ
Pre-intro, 0C, Introの3セクションを一気に解説していきます。
B♭-D-E♭-E-Fのユニゾンを3回繰り返した後はお待ちかねの...
IIm7(9) | #Vaug VI7(♭13)
augは転回が利くので#Vaugって書いてますけど実際のところIII7(♭13)/#5みたいな感じなんでしょうが。
6に対するSDm→Dをやって6に向かい、その6が次の2に解決する、という流れです。
0Cの部分は
IIm7 | V7→IIIm7 | VIm7→IIm7| V7
なので253625ですね。激しめな部分と単純な部分の差がすごい。
I | IV Vを3回繰り返すとそこに待っているのは...
Vaug #IVaug IVaug IIIaug IIIaug/♭7
バンドじゃないもん!のゴッドソングほどではないですが流石にaugの連続をもってこられると笑ってしまいますね。♭7から5まで半音で下って最後にベースが裏に行く形、はじめてのかくめい!と同じですね。
3-1.1A
I | III7→IV | IVdim7→IIIm7 | VIm7→II7 IIm7/5 V7(♭9)→
I | III7→IV | IVdim7→#Vdim7 | VIm7 #Vdim7→IIm7 V7 I
IVdim7って書きましたがニュアンス的にdim7っていうよりはm6-5みたいな感じを受けますね。SD-SDm-3-6の見知った動きが出てきます。
3-2.2A
I | III7→IV | IVdim7→IIIm7 | ♭IIIdim7→II7 IIm7/5x7→
I | III7→IV | IVdim7→#Vdim7 | VIm7 #Vdim7→IIm7 V7 Ix6
バグ起こすところに耳が行きがちですが、3小節目の3拍目のコードが3と2を半音で繋ぐディセンディングdimに取り替えられています。
4.Bメロ
IIm7 | V7→IIIm7 | VIm7→IIm7| III7→VIm7 |→
→| VIm7→IIm7 | V7→IIIm7 | VIm7→VIIm7→III7→IV | V
1段目がB♭maj、2段目がCmajでの表記です。
2536、VImへ向かうSDm→D、マイナー平行移動、2536、そしてCmajorのレラティブキーのAminorのツーファイブをやって、SD→Dです。
5.1C/2C
IIm7 | IIm7/5→IIIm7 | VIm7→IIm7 | IIm7/5→I | #Idim7→
IIm7 | IVm/♭6→IIIm7 VI7→IIm7 | IIm7/5→I | VI7/#1→IIm7 | I/5 Vaug→I VIIaug ♭VII
2536を中心として、たまにSDmだったりセカンダリドミナントだったりが挿入されるパターンです。あれ、はじめてのかくめい!のような複雑さはどこへ行ったんでしょうか...となりますが、他のセクションが入り乱れているのと、この曲はキメが拍とズレていたりするのでそういった部分で遊んでいるんですね。
6.Inter1
IIm7 | IVm7→IIIm7 | ♭IIIdim7→IIm7 | IVm7→Vaug #IVaug IVaug IIIaug IIIaug/♭7
ここはB♭majです。
7.Dメロ
IVM7 | IVm→IIIm7 | ♭IIIdim7→IIm7 | IIm7/5 ♭IIM7→I Iaug7/♭7 | IIIm7-5/6 VIaug/♭3→
#IVm7-5 | VII7→IIIm7 | ♭IIIdim7→IIm7 | I/5 Vaug→I VIIaug | I ♭II7→I VIIaug | I
いやいやいやちょっと待て感がすごくなってきましたね。
SD→SDmに始まり3、ディセンディングdimでツーファイブへ繋ぐ、いきなりベースが裏の♭IIM7へ行って(裏コードではないです)、Iへ解決、Iがaug7になってベースが第3転回形となり結果的にblkコードの形、これは6の半音上のドミナントセブンスですね、そしてIIIm7-5/6はVI7sus♭9、今度は正真正銘VI7の裏コードの♭III7をもとに作ったblkコードのVIaug/♭3、ということで、大きな骨組みとしては2516なんですが、リハモがされまくっているというわけですね。♭IIM7はフリジアンと言えなくもないですがそんなにはっきりモーダルインターチャンジしてるかといえばそうでもない気がします。I7(Iaug7/♭7)からVI7(IIIm7-5/6)は解決の動きではないですが、短3度の関係にあるドミナントなので、ハーフホールdimスケールにしたがって飛ぶことができます。
VI7から#IVm7-5というのは一見飛躍してそうですが、6→2の動きで2をメジャーにしてルートを省略するとこの音になりますね。#473という見慣れた動きにディセンディングdimで2へ繋いだ後は一般のサビ終わりと同じ形です。
8.Inter2
IIm7 | V7→I | VIm7→IIm7 | V7→I | #Idim7→IIm7 | VII7→♭VII7 | VI7→
IIm IIIm IV V ♭V→
III VI II V I→I7→Isus4 | I #Idim7
前半部分はああ普通の2516からの秀和氏にありがちな7 ♭7 6(ドミナントセブンスの半音解決)ね〜と流せるんですがその後ですよね、ものすごいことが起きてるように聞こえますが、Bまで上ってそこから736251と強進行しています。
9.DropC
IIm7 | IIm7/5→IIIm7 | VIm7→IIm7 | IIm7/5→♭VIIaug ♭VIIaug/3 | VIaug VIaug/♭3→
#IVm7-5 | VII7(♭13)→♭VII7(♭13) | VI7(♭13)→IIm7→IIm7/5→IIaug VI7(♭13)
嵐の後には嵐が待っているものですね(白目)、間奏でグチャクチャにされた頭に「みらいてま〜ねき〜〜」の攻撃が刺さります。
2536で安心してたら裏コードの暴力からのいつもの#4 7 ♭7 6でノックアウトされてしまいます、落ちサビだからといって油断は禁物です(?)
10.3C
IIm7 | IIm7/5→IIIm7 | VIm7→IIm7 | IIm7/5→I | #Idim7→
IIm7 | VII7(♭13)→♭VII7(♭13) | VI7(♭13)→IIm7→IIm7/5→IIm7 | IIm7/5→I | VI7/#1→
IIm7 | IIm7/5→VIm ♭VIaug | I/5 #IVm7-5→IIm7 | IIm7/5→I VIIaug | I
1段目は1C,2Cと同じ、2段目は途中までDropCをなぞり1C,2Cと同じ終わり方、そのまま3Cは終わりではなく3段目で25をやって6へ偽終止からのベース下降クリシェ、251で終わりです。
11.Outro
IIm7 | IIm7/5→IIIm7 | VIm7→IIm7 | IIm7/5→I | #Idim7→
IIm7 | VII7(♭13)→♭VII7(♭13) | VI7(♭13)→IIm7→♭IIM7→
I VII ♭VII VI ♭VI V→I VII ♭VII VI ♭VI V→I VII ♭VII VI ♭VI V→IV Vaug I
ほぼ3Cをなぞっています。♭IIM7はフリジアンと言えなくもないですがメロディはアイオニアンのままなので間奏部分と同じようにコードだけ取り替えたものでしょう。
以上です。田中秀和さんの楽曲は(これの作曲は田淵智也さんですが)リハモが多く一聴すると複雑で何やってるのかわけわからなくなりますが、骨組みはとても単純で非常に分かりやすいものです。
小生の推しは黄色い人です、よろしくお願いします(?)