雨音工房

主に声優・アニメ楽曲のコード進行を解説していきます。たまにガジェットの話題をやるかもしれません

【コード進行解説】DIALOGUE+ おもいでしりとり

2nd,3rdシングルの熱も冷めやらぬ中、4thシングルの一部が本日より先行配信でございます、DIALOGUE+の「おもいでしりとり」を耳コピしたので早速紐解いていきましょう。

もう入りのピアノからそれはそれは完全神曲の風貌を漂わせ(ry

 

 

1.導入

全体通してKey=G♭majです。転調はありません。

 

2.Pre-intro

IVM7→I/5→I/3→VIm7 | = VI7/#1→IIm7 | V→IIIm7 ♭VII | VI VI/#1→IIm7→V7(♭9)| V→(I)

4536に始まり、TBC定番の2536で殴ってくるアレです。6→2をよりスムーズに繋げるために後ろ1拍をメジャーにして転回、♭VIIのところはIIIm7-5/♭7でもVm7/♭7でも♭VII6でもいいですがまあそういう音です。25の♭9はクラクトリトルプライドを彷彿とさせますね。(編曲者違いますけど)

 

3.Intro

I/3→IVM7→V→VIm7→♭VIIM7 IVM7 ♭VIM7→♭IIIM7 | IIm7/5→I→IIm7-5/5

3456は順次進行なのでいいとして、♭VIIからのやつでまたしてもコード魔神にやられてしまったかと思いましたが、全体的な展開として♭7 ♭6 5という動きに変進行を追加したものになっています。

 

4.1A/2A

I/3→IV→V→VIm→I/3→→IV→V→VIm

I/3→IVM7→V→#Vdim7→VIm7 | V→IVM7→I/3→IIm7 | IIm7/5→IVm | I

3456を2回やって2巡目に入りますが、2巡目では後半を6から下るために前半の最後が#Vdim7に、そしてフレーズ終わりでもVからいきなり解決せずサブドミナントマイナーを挟む流れになっています。

2Aは2段目のみです。

 

5-1.1B

VIm7→IIIm7→IVM7→I | VI7/#1→IIm7→IIm7/5→♭VIaug→♭VII

6341はカノン進行の一部ですね、♭VIaugでビビる人がいるかもしれませんが単純に♭VIが飾られているだけですね。

 

5-2.2B

VIm7→IIIm7→IVM7→I | VI7/#1→IIm7→IIm7/5→

IVM7 IIIm7 ♭IIIM7→IIm7 | IIm7/5→♭VI→♭VII | #IVm7-5

2Cへの入り方を変える、楽曲構成上とてもTBCを感じる要素です。

25から♭VI ♭VIIを目指して動くのは変わりませんが、まず間に4から2までM7とm7を交互に繰り返して半音で下る進行が挿入されています。

最後の#4ですがこれは裏コードではなく次のIVM7へのアプローチコードとして見てよいでしょう。

 

6.1C/2C/3C

IVM7→IIm7/5→IIIm7→VIm7→IIm7→IIm7/5→Vm7/♭7→I7 | VI7/#1→

IIm7→IIm7/5→IIIm7 | III7/#5→VIm7 | VI7/#1→IIm7 | V V/4→IIIm7 ♭VII | VI VI/#1→IIm7→V7(♭9)| V

前半は453625、そしてIVに対するツーファイブみたいなことをやってほーんと流していたら、これは見せかけで2へのセカンダリドミナントが本命、という感じですね。

後半も骨だけ書くと2536253625ですがメロディの綺麗さとリハモが相まってとても美しいサウンドになっています、素晴らしい。

1Cと2Cは全く同じです。3Cは最後の2小節が繰り返しになっています。

 

7.Inter1

I/3→IVM7→V→VIm7→♭VIIM7 IVM7 ♭VIM7→♭IIIM7 | IIm7/5→♭VIaug/♭7

1番と2番の間奏は途中まで完全にイントロと同じなんですが、聞き流していると痛い目に遭います。♭VII7から作ることのできるblkコードなので、サブドミナントマイナーということになります。イントロの末尾はIIm7-5/5で、分類上はドミナントですがサブドミナントマイナーの性格も併せ持っているコードだったので、1番と2番で大きく違っているということはないです。

 

8.Dメロ

I/3 IVM7 V→=→V #Vdim7 VIm7→= x4→

VIIdim7→III7→VIm7→II7→IIm7 | V→IIIm7 VI7→IIm7→IVmM7 | V

前半の歌無しパートは3 4 5 #5 6の階段、後半は6への25の変形、6から2536へ向かう定番の動きですが、II7を挟んで音にアクセントがついています。いやあそれにしてもここの2536の3連符が本当にずるいですよね。最後は単純な25ではなくサブドミナントマイナーIVmM7が挟まっています。

 

9.Inter2

IV→V→IIIm7→VIm7→IIm7→I/3→IVm7→V | I/5 #IVm7-5

ギターソロです。睦月周平さんのギターソロということで、弊ブログの記事でもとりあげたことのある某コロムビアのアーティストさんの曲を彷彿とさせるものです。興味のある方は聞いて見てください。

それはさておき、コード進行は極めて単純です。45362345ですが、サブドミナントマイナーがDメロにでてきたIVmM7ではなくIVm7が選択されています。

 

10.DropC

IV→I/5→IIIm7→VIm7→IIm7→I/5→♭VII→I | VI7/#1→

IIm7→IIm7/5→IIIm7 | III7/#5→VIm7 | VI7/#1→IIm7 | V V/4→IIIm7 ♭VII | VI VI/#1→IIm7→IIm7-5/5

おおむね一般のサビを踏襲していますが、やはり最後のIIm7-5/5が耳につきますね。V7(♭9)ではなくV7sus♭9を選択するということに大いに感謝しています(???)

 

11.Outro

I/3→IVM7→V→VIm7→I/3→IVM7→V→VIm7→

I/3→IVM7→V→VIm7→♭VIIM7 IVM7 ♭VIM7→♭IIIM7 | IIm7/5→

♭IIM7 ♭VIM7 VIIM7→♭VM7 | ♭IVm7/♭VI→IM7

イントロと同じ進行を3回繰り返してM7攻撃に入りますが、3段目の物は単に1番や2番のものを短3度上げたものですね。

 

以上です。

MVも素晴らしかったです。毎度毎度神曲を本当にありがとうございます。

【コード進行解説】DIALOGUE+ 人生イージー?

さて、DIALOGUE+の待望の2ndシングル「人生イージー?」が2/3に発売、先行して1/9より配信されています。

早速耳コピしたのでコードの方を確認していきましょう。(記事執筆時点ではすぐ出すつもりだったようです)(時間が経ってみると数カ所コードの違う箇所があります)

 

1.導入

〜イントロ B♭maj

1A Gmaj

1B B♭maj→Cmaj

1C Cmaj

Inter1 B♭maj

2A Gmaj

2B B♭maj→Cmaj

2C Cmaj

D Cmaj

Inter2 E♭maj

DropC〜 Cmaj

という構成です。導入でこんなに行数食ったの初めてですね。

 

2.〜イントロ

Pre-intro, 0C, Introの3セクションを一気に解説していきます。

B♭-D-E♭-E-Fのユニゾンを3回繰り返した後はお待ちかねの...

IIm7(9) | #Vaug VI7(♭13)

ツーファイブかと思った?残念!セカンダリドミナントでした!ってやつですね(?)。augは展開が利くので#Vaugって書いてますけど実際のところIII7(♭13)/#5みたいな感じなんでしょうが。

0Cの部分は

IIm7 | V7→IIIm7 | VIm7→IIm7| V7

なので253625ですね。激しめな部分と単純な部分の差がすごい。

I | IV Vを3回繰り返すとそこに待っているのは...

Vaug #IVaug IVaug IIIaug IIIaug/♭7

バンドじゃないもん!のゴッドソングほどではないですが流石にaugの連続をもってこられると笑ってしまいますね。♭7から5まで半音で下って最後にベースが裏に行く形、はじめてのかくめい!と同じですね。

 

3-1.1A

I | III7→IV | IVdim7→IIIm7 | VIm7→II7 IIm7/5 ♭II7→

I | III7→IV | IVdim7→#Vdim7 | VIm7 #Vdim7→IIm7 V7 I

IVdim7って書きましたがニュアンス的にdim7っていうよりはm6-5みたいな感じを受けますね。

 

3-2.2A

I | III7→IV | IVdim7→IIIm7 | ♭IIIdim7→II7 IIm7/5x7→

I | III7→IV | IVdim7→#Vdim7 | VIm7 #Vdim7→IIm7 V7 Ix6

バグ起こすところに耳が行きがちですが、3小節目の3拍目のコードが3と2を半音で繋ぐディセンディングdimに取り替えられています。

 

4.Bメロ

IIm7 | V7→IIIm7 | VIm7→IIm7| III7→VIm7 |→

| VIm7→IIm7 | V7→IIIm7 | VIm7→VIIm7→III7→IV | V

1段目がB♭maj、2段目がCmajでの表記です。

2536、VImへ向かうSDm→D、マイナー平行移動、2536、そしてCmajorのレラティブマイナーのAminorのツーファイブをやって、SD→Dです。

 

5.1C/2C

IIm7 | IIm7/5→IIIm7 | VIm7→IIm7 | IIm7/5→I | #Idim7→

IIm7 | IVm/♭6→IIIm7 VI7→IIm7 | IIm7/5→I | VI7/#1→IIm7 | I/5 Vaug→I VIIaug ♭VII

2536を中心として、たまにSDmだったりセカンダリドミナントだったりが挿入されるパターンです。あれ、はじめてのかくめい!のような複雑さはどこへ行ったんでしょうか...

 

6.Inter1

IIm7 | IVm7→IIIm7 | ♭IIIdim7→IIm7 | IVm7→Vaug #IVaug IVaug IIIaug IIIaug/♭7

ここはB♭majです。

 

7.Dメロ

IVM7 | IVm→IIIm7 | ♭IIIdim7→IIm7 | IIm7/5 ♭IIM7→I Iaug7/♭7 | IIIm7-5/6 VIaug/♭3→

#IVm7-5 | VII7→IIIm7 | ♭IIIdim7→IIm7 | I/5 Vaug→I VIIaug | I ♭II7→I VIIaug | I

いやいやいやちょっと待て感がすごくなってきましたね。

SD→SDmに始まり3、ディセンディングdimでツーファイブへ繋ぐ、いきなりベースが裏の♭IIM7へ行って(裏コードではないです)、Iへ解決、Iがaug7になってベースが第3転回形、IIIm7-5/6はVI7がVI7sus♭9に変化した形、そして今度は正真正銘VI7の裏コードの♭III7をもとに作ったblkコード、ということで、大きな骨組みとしては2516なんですが、リハモがされまくっているというわけですね。♭IIM7はフリジアンと言えなくもないですがそんなにはっきりモーダルインターチャンジしてるかといえばそうでもない気がします。

VI7から#IVm7-5というのは一見飛躍してそうですが、6→2の動きで2をメジャーにしてルートを省略するとこの音になりますね。#473という見慣れた動きにディセンディングdimで2へ繋いだ後は一般のサビ終わりと同じ形です。

 

8.Inter2

IIm7 | V7→I | VIm7→IIm7 | V7→I | #Idim7→IIm7 | VII7→♭VII7 | VI7→

IIm IIIm IV V ♭V→

III VI II V I→I7→Isus4 | I #Idim7

前半部分はああ普通の2516からの秀和氏にありがちな7 ♭7 6(ドミナントセブンスの半音解決)ね〜と流せるんですがその後ですよね、ものすごいことが起きてるように聞こえますが、Bまで上ってそこから736251と強進行しています。

 

9.DropC

IIm7 | IIm7/5→IIIm7 | VIm7→IIm7 | IIm7/5→♭VIIaug ♭VIIaug/3 | VIaug VIaug/♭3→

#IVm7-5 | VII7(♭13)→♭VII7(♭13) | VI7(♭13)→IIm7→IIm7/5→IIaug VI7(♭13)

嵐の後には嵐が待っているものですね(白目)、間奏でグチャクチャにされた頭に「みらいてま〜ねき〜〜」の攻撃が刺さります。

2536で安心してたら裏コードの暴力からのいつもの#4 7 ♭7 6でノックアウトされてしまいます、落ちサビだからといって油断は禁物です(?)

 

10.3C

IIm7 | IIm7/5→IIIm7 | VIm7→IIm7 | IIm7/5→I | #Idim7→

IIm7 | VII7(♭13)→♭VII7(♭13) | VI7(♭13)→IIm7→IIm7/5→IIm7 | IIm7/5→I | VI7/#1→

IIm7 | IIm7/5→VIm ♭VIaug | I/5 #IVm7-5→IIm7 | IIm7/5→I VIIaug | I

1段目は1C,2Cと同じ、2段目は途中までDropCをなぞり1C,2Cと同じ終わり方、そのまま3Cは終わりではなく3段目で25をやって6へ偽終止からのベース下降クリシェ、251で終わりです。

 

11.Outro

IIm7 | IIm7/5→IIIm7 | VIm7→IIm7 | IIm7/5→I | #Idim7→

IIm7 | VII7(♭13)→♭VII7(♭13) | VI7(♭13)→IIm7→♭IIM7→

I VII ♭VII VI ♭VI V→I VII ♭VII VI ♭VI V→I VII ♭VII VI ♭VI V→IV Vaug I

ほぼ3Cをなぞっています。♭IIM7はフリジアンと言えなくもないですがメロディはアイオニアンのままなので間奏部分と同じようにコードだけ取り替えたものでしょう。

 

以上です。田中秀和さんの楽曲は(これの作曲は田淵智也さんですが)リハモが多く一聴すると複雑で何やってるのかわけわからなくなりますが、骨組みはとても単純で非常に分かりやすいものです。

 

小生の推しは黄色い人です、よろしくお願いします(?)

【ライブ感想】DIALOGUE+ PARTY 2021 ぼくたちの現在地

2021年もDIALOGUE+はジェッ飛ばしていくぞ!という目標に恥じぬイベントを年始早々目撃してしまいました。感想回です。DIALOGUE+JAM Vol.2の3倍くらい多動してバキバキになった四肢と格闘しながらキーボードを叩いています。

の前に。

全曲パフォーマンス編の1部をまだ見ていないそこのあなた!私は決して断じて絶対損はさせないので1000円のアーカイブ配信を見てください。ZAIKOさんにて販売中です。

2部(3000円)はメンバーによる新年会、3部(4000円)はプロデューサーのおじさんたちやコリオグラファーの沢口かなみ先生、MV監督の安井さん、VJのルーツさん、ポニーキャニオンのプロモーション担当の坂本さんが出演されています。

dialogue-music.zaiko.io

 

DIALOGUE+の楽曲披露のスタイルといえば、必要な繋ぎを除いて「MCなし」が基本。今回もやってくれました。というか16曲70分でどこに喋る暇あるんって感じですがね。

「ぼくたちの現在地」というイベントタイトルからも何となくわかる通り、過去を振り返りつつ、重ねた月日を経て成長したDIALOGUE+を披露する構成となっていましたね。

昼は最前(ありがとうございます!)だったのである程度ダンスや表情も見つつ、夜は12列目だったので全てを解放という同じライブでも違う楽しみ方ができました。

 

2019年6月24日結成。期待と不安を胸にCDデビューへ踏み出していった様子を振り返る村上まなつさんのナレーションでスタートです。

 

M1.はじめてのかくめい!

作詞・作曲:田淵智也 編曲:田中秀和

原点にして最難関クラスの楽曲もかなりモノにしてきましたね。DIALOGUE+JAM Vol.2の時点で歌唱に関してはほとんど崩れているところがないな、という印象でしたが、今回で残っていた弱点を全て潰し切った感があります。しかもダンスつきですからね。

「不可能はなし、絶望もなし」

「ほらぼくらについてこようぜ、ワクワクてんこ盛りなんだ」

「ほらぼくらについてこようぜ、損は絶対させないさ」

「やらいんならないで苦しまないよ、だけどやんなきゃ未来は来やしないんだ」

何があろうとひたすら勢いをもって進み続ける決意を最初に宣言して実行し続けるDIALOGUE+、最高ですね。

 

M2.ダイアローグ+インビテーション!

作詞・作曲:ZAQ 編曲:堀江晶太

D+JAM Vol.1に参戦していないので現地で浴びるのは初めてだったんですが、案の定イマジュンさんのようになってしまいました。ギターソロパートの各々のアピールシーンをしっかり見られたのが個人的にすごくよかったです(語彙力)

中の人は運が良いのか悪いのかわかりませんが、例の病気が流行る時期と重なるように曲中でのコールあまりやりたくない派に転向したのもあって声出し禁止に関しては束縛されている感覚がないんですが、メンバーコールや「せーの!」だけはやってあげたいな〜という気持ちで複雑です。

 

ここまでが1stシングルのパート。ミニアルバム「DREAMY-LOGUE」の制作や「DIALOGUE+JAM Vol.1」により経験値を積んだ8人を、飯塚麻結さんと宮原颯希さんが振り返ります。そしてここから先の曲は夏花火以外は生では初披露となっています。

 

M3.大冒険をよろしく

作詞・作曲:田淵智也 編曲:堀江晶太

いや、ちょっと待ってくれ。正気か? 多動曲→多動曲→多動曲の繋ぎは勘弁してほしい(建前)、ありがとうございます(本音)。「ハナマルあげたいです」で頭を抱えると同時に普通に泣いて泣きながら大多動していました(?)。そしてこの曲で四肢と首を無事破壊しました。

「ぼくたちのかくめい!オンライン」のときは制作からそれほど時間が経過していないのもあって未達な点が多く見られましたが、1年の成長というのは素晴らしいですね。BPM208で鬼のように展開するメロディと決して簡単ではないダンスに喰らいついていく姿が本当に輝いていました。アウトロのトゥルエン感がまたずるいですよね...。出すのに苦労していたF5の音を複数曲で歌唱してきた結果難なく出せるようになってしまっている、本当にどこまでも成長していってくれます。

 

M4.好きだよ、好き。

作詞・作曲:田淵智也 編曲:佐藤純一

温度差で風邪をひきそうです。情感たっぷりに歌う姿に引き込まれていきます。上記の3曲もそうですが、上のスクリーンにMVが流れていて、それも相まって色々と刺さるものがありました。夜は大冒険で全てを解放してしまったせいでこの曲の半分くらい地蔵タイムになってしまったのが悔やまれますが、これは昼に最前でしっかりと目に焼き付けられたのでよしとします。

「きみがぼくを嫌いになるときはぼくが夢を捨ててしまうときだ」

「だから、そんな日が来ないように今を歌い続けよう」

DIALOGUE+チームはユーザーの心理をめちゃくちゃわかっていますね(とてもいい意味です)、ワクワクを常に提供しつづける姿勢が曲調を変えても脈々と歌われ続けています。

 

M5.トークトークトーク

作詞:大胡田なつき 作曲:田淵智也 編曲:中山真斗

おもちゃ箱のようなアレンジに遊園地をイメージしたという振りの組み合わせ。今回のイベントでいちばん視覚的に楽しかった曲かもしれません。

「だって逃せない、瞬きの間も惜しいくらいだよね」

次から次に楽しいことを打ち出していくDIALOGUE+さんの話ですか?

最後のティンパニの音だけ小さかったのが個人的にツボでした(?)

 

M6.Domestic Force!!

作詞:津野米咲 作曲:田淵智也 編曲:eba

激しいダンスのあるEDMという異色の楽曲。宮原さんと飯塚さんのサビ前のソロパートの迫力が凄まじくて圧倒されてしまいました。緒方佑奈さんの2A前の「スコンッ!」にぴったりとあった動きに感動したり、守屋さんの「おいでよ孤独ゥ」に背筋がゾクゾクしたりと、本当に生で浴びられてよかった楽曲上位に食い込んできます。

 

M7.パジャマdeパーティー

作詞:三森すずこ 作曲:田淵智也 編曲:園田健太郎

緒方佑奈さんの「スタート!」いただきました。DIALOGUE+の曲の中でいちばん可愛さの弾けた楽曲だと思っております。岸田勇気さんという方がピアノを弾いていらっしゃるんですが、そのサウンドがとても華やかでついついエアピアノをしてしまいます(エアじゃなくて弾けるようになりなさい)

緒方佑奈さんの話ばっかしてる気がしますが、間奏部分で「1・2・3!」から前に出てきてソロで踊る箇所が本当に綺麗で素晴らしかったです。

この曲は最後ドラムの「ダカダンッ!」で終わるんですが、それに合わせた宮原さんの首の動きがガクン!って感じで面白かったです。

 

M8.ぼくらは素敵だ

作詞・作曲:田淵智也 編曲:広川恵一

8人が半円状になって向かい合ってるシーンですでに感動ものなんですが、さらにハモリをバッチリキメてしまう。あとこの曲には振りという振りがないらしく、各々の考える楽曲の世界観やストーリーに沿った動きをしているのがいいですね。笑顔で歌うメンバーもいれば、言い聞かせるように、語りかけるように歌うメンバー、情感たっぷりだったり、全身で溢れる思いを表現するメンバーもいて。追加公演を見たときに宮原さんは泣いているのでは?と思ってしまうくらいにはすごかったです。

 

ここで鷹村彩花さんと緒方佑奈さんのナレーション。大きく変わってしまった情勢にもかかわらず、止まらずに活動を続けるために知恵と努力を重ねて、逆境の中でも成長した様子を振り返っています。

 

M9.あたりまえだから

作詞・作曲:田淵智也 編曲:広川恵一

昼はここで決壊してしまったんですが、歌い出しの緒方佑奈さんが泣きそうになってて。もらってしまいましたね。2020年のDIALOGUE+の曲でツートップに君臨する曲の片割れは誰が選んでもこの曲だと確信しています。全てが良すぎて「いい曲!」という語彙力のない感想しか出てこないが悔しいですが、また最前ならではの体験を申し上げると、間奏で鷹村さんと宮原さんが手を合わせる音が聞こえるんですね。これがすごくよかったです。

あとは「ひとつ、ふたつ、...」に合わせて点灯するメンバーカラーのスポットライトの感動の確定演出。最高でした。

 

ここから5曲は2020年8月21日、25日にオンラインで開催された新曲発表公演「走れ!君と曖昧な光のあとで」にて披露されたもの。

説明会zoomにて田淵氏が「声優アーティストってアルバムツアーみたいなの組みがちだけど、曲あるならやればいいじゃん」という考えを表明していて、声優音楽のオタクになってからアルバムツアーとFCイベントにしか参加してこなかった中の人的には色々と気づかされるコンテンツだなあというのをこの時期には特に感じていました。

楽曲を補完する朗読劇にセンターボーカル制と新しい試みを入れた新鮮なイベントでした。ていうかDIALOGUE+のやることはスタッフトークなど含め全部最近の声優アーティストでは見られないようなことばかりなのでとても楽しませていただいております。

 

M10.謎解きはキスのあとで

作詞:竹内サティフォ 作曲:ONIGAWARA 編曲:ONIGAWARA, 伊藤翼

ザ・王道曲という感じでめちゃくちゃ好きなやつです。楽曲のコード進行が好きとかいう奇特なファンなのでBメロのIVM7-IVmM7-IIIm7-♭IIIdim7がいいんだよとか言い出したら止まらないですが今回はそういう記事ではないのでやめておきます。

現地で見る傘の中で何かしてるシーン、非常によろしい。宮原さんの歌のニュアンスが向上していたのはさることながら、内山さんの伸び代が非常に大きかったなあと感じた1曲でした。ちなみに大冒険のところで触れたF5の出る曲のうちの1つです。はじめてのかくめい!やあたりまえだからのブラスは打ち込みですが、この楽曲や大冒険をよろしくについては生音ということもあり、いつかブラスを入れてのライブも見ていたいなあなんて思っていたりします。

 

M11.走れ

作詞:佐々木亮介 作曲:ZAQ 編曲:eba

これは2月3日に発売予定の2ndシングル「人生イージー?」のカップリングに収録される予定となっています。ebaさんが編曲料をほぼ全て注ぎ込んだとおっしゃっていたギターの音が入っています。

3部にて8月の公演の様子が一部流されていましたが、歌唱力の成長度合いがはっきりと感じられる曲でした。田淵氏が3部にて「鷹村さんはノってくるとピッチやリズムを外してしまいがちなので、2021年の目標はそれをなくすことだ」とおっしゃっていましたが、リズムに関しては修正できるようになってきた、そしてピッチに関しては確かに外すところはあるが、公演でも見られた通りDメロをめちゃくちゃかっこよくキメるところなんかを見ると、釣り合いが撮れるどころか寧ろお釣りがくるのではないか?というのを素人ながら感じています。

このセトリの流れだといままで多少守り感のあった稗田さんのボーカルが全開放されに来ててうれしかったです。歌がいいという理由で稗田寧々さんを推しているので。

 

M12.I my me mind

作詞:大胡田なつき 作曲:田淵智也, 広川恵一 編曲:広川恵一

ダンスが激映えする2人のセンター曲。飯塚さん歌うっまっとなるのもそうなんですが、DIALOGUE+JAM Vol.2で実感した緒方佑奈さんの歌の上達具合を身をもって実感できる楽曲でした。DIALOGUE+の楽曲に変拍子ものはありますが、キメのタイミングがビート通りではないのってそうそうないですよね。それを綺麗に歌って踊りこなすスキルを身につけてきちんとパファーマンスするレベルにまで来たんだなあと甚く感動していました。

 

M13.20xxMUEの光

作詞:やしきん 作曲:田淵智也 編曲:やしきん

TIF2020でも披露されたこの楽曲。DIALOGUE+を強く印象づけるためにとても有効なものだったと思っています。BPM220、何を言っているのかわからない歌詞、民族大移動みたいな振り。これはJAM 2の感想戦でもPのお2人がおっしゃっていましたが、守屋さんがバテることなく最後まで形を保ってパフォーマンスしていて、村上さんも自分の持ち寄ったアイデアを磨いて作ったこの曲をブレなく表現することに、このあとにも曲は続くのに力を注いでいてマジで輝かしいな...という感じでした。この曲のワクワク感、ワチャワチャ感を表現できるのは確かにこの2人だなあと妙にしみじみしました。

 

M14.夏の花火と君と青

作詞:本間翔太, 田淵智也 作曲:瀬名航 編曲:瀬名航, 伊藤翼

以上4曲はまだ音源化されていないものですが、この曲は安心してください、配信限定ではありますがリリースされています。

20xxから休憩なしで今度は和要素のある振りをしなやかに披露するの本当にHPの底が見えないですね。

イントロのモチーフがとても印象的でこれもエアピアノしてしまうやつです。いい加減弾けるようになりたいですね。1C前のねねソロ、バッチリ決まってて流石〜〜〜〜になっていました。音的な展開もそうなんですが、1曲を通して描かれる心の動きが本当に細やかで素晴らしい。好きなコードの部分は「続きから始められるかな」のところです。この曲で最もエモいと勝手に思っています。

 

ここで最後のナレーション。TIFやDIALOGUE+JAM Vol.2の思い出を稗田寧々さんが、これまでの総括を内山悠里菜さんが担当しています。

 

M15.あやふわアスタリスク

作詞・作曲:田淵智也 編曲:広川恵一

「現在地」のフラグ回収楽曲です。歌い出しは我らが稗田さん。フォーメーションが次々と変わる楽曲で、音楽、ダンスともに全く新しいものが降ってきて脳のCAPACITY超えてしまいました。いまこのブログもアーカイブを見ながら書いているんですが、配信されている間は見続けて来る音源公開に備えたいと思います。

そしてこの楽曲が、F5の出る曲の最後の1つです。2C直前にあります。

 

M16.人生イージー

作詞・作曲:田淵智也 編曲:田中秀和

「よろしくお願いします!」からのシッシーレッレーミーミミッファーがシームレスすぎて叫び声をあげそうになりました。最後まで曲繋ぎ過激ですね。

「大人になるまで」の振りが親子参加コンビなのすごくいいですね、すごくいい。

2Aの稗田さんは概ねMV通りの顔をしていて完成度の高さが伺えますし、個人的にすごく好きな2Bの緒方佑奈さんのソロパートが本当に美しくて感激しました。 MVでいうと2C前はメンバーのスキルがアップするシーンなんですが、それに合わせてサビ前のF F Gのキメのピアノの音がオクターブ上に追加されてるんですよね。ここがマジで推しポイントです。

そして最後のYes!で肘を肘掛に強打しました。ここまで怪我なしだったのにやってしまいました。対戦ありがとうございました。

 

今回は緊急事態宣言下、各種イベントが再び中止ないし延期となる中、eplusで現地チケットを購入された方は田淵氏のお言葉も読まれたかと思いますが、莫大な熱意をもってこのイベントを開催してくださったことに本当に感謝しています。

そしてメンバーの皆さんが歌って踊っているのを拝見したのはDIALOGUE+JAM Vol.2以来3ヶ月ぶりで、この間にもちろん声優業のお仕事もたくさんあったでしょうし、まだ存在すら明らかになっていない楽曲たちの練習などもある多忙なスケジュールを縫って、ただ曲を歌うだけではないこの簡単なイベントを成長を実感させながら成功させてくださったことにとても感動しました。「頑張る」ことを見せるのはかっこよくないだろうという意見ももちろん一般論としてあるでしょうが、「あ、こんなに頑張ってるし頑張ったなりに伸びまくってるな」という感想を抱かせ、ユーザーはおろかスタッフの方々にまで悔しい、負けるものかとさえ思わせる圧巻のパフォーマンス。これがDIALOGUE+の唯一性でありいちばんの魅力だと思っています。

デビューから今までの時を経て大きくステップアップしたDIALOGUE+を目撃できて本当に幸せでした。次のイベントを心から楽しみにしています。メンバーの皆さん、スタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。

 

P.S.

田淵智也さん、3部にてハッシュタグを漁り、中の人および個人的に仲良くさせていただいているフォロワーのツイートを読み上げてくださり、ありがとうございました。

ボーカルに被る帯域は弱くしていることを失念しており申し訳ありません、精進します。

 

 

 

 

【雑記】声優アーティスト楽曲大賞2020

僭越ながら私もこの波に乗りまして偏見にまみれた耳で選ばせていただきました。確認してないですが全曲サブスクにもあるはずです。


1.Shake it up! - 麻倉もも

作詞:月丘りあ子 作編曲:アッシュ井上

収録アルバム:Agapanthus (2020年4月8日)

Gmajの頭サビで普通に曲が始まったかと思えばミクソリディアンのA,Bでとてもオシャレです。あと裏コードが入ってるのが個人的にすごく好みでした。この選曲の中ではこの曲だけのはずです。Good Job!とFanfare!!を合わせて強く、それでいてシンプルなサウンドに落とし込めている感があってお気に入りです。

 

2.You & I - 石原夏織

作詞:日南田あおば 作曲:本田正樹 編曲:やしきん

収録シングル:Against. (2020年11月4日)

一部界隈で人気爆上がり中の石原夏織さん。夏にはアルバムのインスト音源を配信で解禁したことでチームの信頼度がカンストしていました。正直インストを解禁しないのに何の意味があるのか理解できないので是非ともほかのアーティストさん方も解禁してほしいところですが、それはおいておいて。

やしきんさんのブラスアレンジが光る1曲です。UNISON SQUARE GARDEN「君の瞳に恋してない」、佐倉としたい大西「Radio time predator」など、やしきんさんがブラスアレンジを担当されている曲がいくつかありますが、特に経歴で金管をたどっていらっしゃるとかもないので一体このサウンドはどこから...と不思議になります。

表題曲のAgainst.がマイナーキー、ストリングスとギターの呼応、と全体的にかっこいい世界に仕上がっているのに対し、カップリングのこちらでは一転はじけるポップチューン。

あと恋模様の楽曲でD♭ってのが分かり手ですね、悩んでる感じのニュアンスが一番よく映えるキーだと個人的に思っています。

現時点で当落が出ていないでの何も分かりませんが、CDを買ってシリアル打ち込んで現場に応募したので、遊びに行けると嬉しいです。

 

3.キミのとなりで - 鬼頭明里

作詞:こだまさおり 作編曲:伊藤翼

収録シングル:キミのとなりで (2020年10月28日)

一部の界隈では早く鬼頭さんに伊藤翼が来ないかとか言われていたらしいですね。ストリングスやピアノなどを打ち込みで済まさず楽器レコーディングを多めに作るのが伊藤さんのスタイルですが、今回もそれが存分に生かされている形になっていますね。伊藤さんの曲はきちんとアニソンシーンという範疇に収まっていながら、どこか中心軸がずれているような(別にどちらがずれているとかはないですが)、カタルシスを感じる部分が違うんだろうな、というサウンド感の曲が多くて、不思議な気持ちになりながらもいつもとは異なる満足感が得られてとてもいいです。

 

4.歩いていこう! - 東山奈央

作詞・作曲:川嶋あい 編曲:伊賀拓郎

収録シングル:歩いていこう! (2020年2月5日)

2019年4月発売の2ndアルバムでは2曲の作曲を手掛けていましたが、今回はお休み。

ピアノとストリングスが美しく奏でる前で映える伸びやかなボーカル。強烈なフックが仕掛けられているとかではないですが、単純に聞いていたくなるような、「素敵な」という言葉が似合いそうな曲です。

 

5.翼と告白 - 富田美憂

作詞:只野菜摘 作編曲:睦月周平

収録シングル:翼と告白 (2020年6月3日)

こういう曲好き~~~ってイントロでなるタイプでした。前作の「Present Moment」のサウンドを継承しながらより重層感の増した曲になっていると感じます。
この曲はAmajなんですが、1曲を通して解決する、つまりAmajに落ち着くという瞬間がありません。強いメロディラインや美しいストリングスの動きなどとは対照的に和声的にはどこか浮遊感のある世界になっています。

 

6.アンチテーゼ - 夏川椎菜

作詞・作曲・編曲:すりぃ

収録シングル:アンチテーゼ (2020年9月9日)

あのTBCに絶賛されるほどの歌詞を書き上げる能力のある夏川椎菜が歌詞まで書いてもらうなんて相当な歌詞がやってくるんだろう、と身構えていましたが、ステテクレバーを数倍濃くしたようなものが降ってきて床になってしまいました。抜けのいいドラムに呼応するギター、ドラムのみならず、夏川椎菜の世界を彩る電子音。最高です。

ジャンキーナイトオーケストラというすりぃさん作曲のボカロ曲をコピーで歌った後にこのシングルの制作が発表されたのがはるか昔のように感じますがね。

 

7.Well Wishing Word - 水瀬いのり

作詞・作曲・編曲:栁舘周平

収録シングル:ココロソマリ (2020年2月5日)

初代WWWこと「Winter Wonder Wander」に続く柳舘周平氏によるWWW第2作。前作のアレンジはF.M.Fの先輩である奈良悠樹氏によるものでしたが、今回はすべてを担当。恋愛をテーマにした曲でありながらどこか物語チックなサウンドでポップな世界観。そんなAメロから続くBメロはメースとピアノの掛け合い、通常は楽器パートをメインに据える間奏部分はスキャットを乗せるなど、終始楽しいナンバーです。歌詞も本人が言ってそうですよね、「将来ずっと一緒なんて誓えません」って。

 

8.大冒険をよろしく - DIALOGUE+

作詞・作曲:田淵智也 編曲:堀江晶太

収録アルバム:DREAMY-LOGUE (2020年4月8日)

もうこれは文句ないでしょう。田淵智也氏の自身のライブでの動きをそのまま体現したようなすべての楽器が元気よく動く一曲です。メロディの方向性としてはかの大人気ラジオ番組「佐倉としたい大西」にQ-MHz名義で楽曲提供した「Radio time predator」に似ています。

パワフルなメロディに合わさる堀江晶太氏のアレンジ。私はピアノのラインがお気に入りです。ただこの辺は某サイトの方が正確かつ多くの情報を詰めていらっしゃる(楽曲レビューで1万字ですからね)ので、そちらを読まれることをお勧めします。

2020年、こんなに物量の暴力でポジティブな楽曲がほかにありましたか?って質問を本気で投げられるくらいの詰めこまれ具合。

さあ、こんな大冒険をよろしくですが、MVだけでなく歌っているところも聞いて多動したいですよね、したくありませんか?

なんとこんなイベントがあります。

DIALOGUE+PARTY 2021「ぼくたちの現在地」

dialogue-music.jp

年始からイベントがあるって最高ですね。しかも今までに発売された3枚のCDに収録されている9曲に加え、8月の新曲発表公演にて披露された新曲5曲、そして2021年1月より放送開始のTVアニメ「弱キャラ友崎くん」のOP, EDの2曲の合計16曲が披露されてしまうんではないかと思われます。

現地は7000円ですが、ZAIKOでの配信はなんと1000円。なんか壊れてますね。

しかも公演時間は70分、なんでですかね。TIFオンラインの時もそうでしたが、持ち時間をすべて曲に割き、曲繋ぎの時間は1秒、もちろんそんな曲間では喋らずイントロでMC(?)というバキバキのセットリストを組んでくることが予想されます。

今は追加公演分のチケットが一般販売されているみたいなので、どうぞお早めに。歌と踊りを全力でがんばる姿を多くの人に目撃してほしいと思っています。

【コード進行解説】夏川椎菜 クラクトリトルプライド

417Pちゃんねるの神曲確定演出、流石にズルすぎますね。

Zeppツアー発表からの5thシングル発売決定。そしてストーリーのしっかり組まれたラジオ風動画からの2Bの入りまで公開するスタイル。負けを回避するのではなく勝ちをとりに行くスタイルで今後も行ってほしいと強く願っています。

 

ラクトリトルプライド - 夏川椎菜

作詞:夏川椎菜 作曲:田淵智也 編曲:HAMA-kgn

 

1.導入

通しでKey=Gmajです。転調や大きなモーダルインターチェンジはないですがその分展開を豪華にすることで「田淵感」を押し出しています。

 

2.0A

I→III→VIm→I7→IIm7 | V7(♭9)→IIIm7-5 | VI7→IIm7→V7(♭9)

この曲におけるいわゆるイントロの概念がどこに適用されるのかわからないので0A→Inter1→1A...という流れで進めていきます。

さてその0Aだけの特徴としてIIm7へ向かうツーファイブがIIIm7-5→VI7で構成されていることですね。

 

3.Inter1 

I7 | ♭VII7→IVaug/5 | ♭II→I7 | ♭VII7→IVaug/5→I | ♭VII7→IIm7/5 | ♭II→I | ♭VII7→IIm

こういう雰囲気の進行だと思います、IImの箇所は半音で揺らしていたりするのでなんとも言えないですが。I7でまずモードを変化させてからSDm、IVaug/5の箇所は後半ではIIm7/5が鳴っているので、ここでは上部構造の音に変化をつけた形としていいでしょう。

 

4.Aメロ

I→III7→VIm7→Vm7 | I7→IIm7 | V7(♭9)→IIIm7 | VIm7→IIm7→V→

I→III7→VIm7→Vm7 | I7→IIm7 | V7(♭9)→IIIm7 | VIm7→IIm7 | V7(♭9)→I

大枠としてこんな感じですね。特に変なところはありません。1Cのすぐあとに配置されている2Aでは下の部分だけが使われています。

 

5.Bメロ

1番:

♭VI→ = →Vsus4→ = →♭VM7→ = →IVM7→I V/7 VI/#1→IIm7→V7sus4→IIIm7→♭IIIdim7→IIm7 | IIIm7→IVm | ♭VII→♭VI | V→V→♭VII7(9)

2番:

♭VI→ = →Vsus4→ = →♭VM7→ = →IVM7→I | VI/#1→IIm7→V→IIIm7→Im6/♭3→IIm7 | IIIm7→IVm→IIm7/5

♭VIのSDmから開始。4まで半音で下り、4536に接続すると思わせてからの♭3が滲みます。234と進むときもIVm、♭VII7もSDm。田淵智也サブドミナントマイナーが大好き。

1番と2番で拍子が変わるこの構成、「むにゃむにゃゲッチュー恋吹雪」(作詞・作曲:田淵智也 編曲:やしきん) を彷彿とさせますね。

 

6.1C

I→ = →IIm7→III7→VIm7→ = →Vm7→#IVm7-5→IVM7→IVm/♭6→IIIm7→♭IIImM7→IIm7→IIIm7→IVM7→V→♭VI→♭VII | #VIIdim7

いきなりDropCみたいな始まり方ですが、123と来て6、4に向かうツーファイブと見せかけて1の裏の#4へ。ここから2まで半音で下り、順次進行、♭VI-♭VIIで飾り、ダメ押しのV7(♭9)のルート省略形の#Vdim7。

 

7.Inter2

♭VIIM7→ = →I→ = →♭VIIM7→ = →I→I | ♭VIIM7

リドミナントの役割をもつコードからトニックへ向かうプラガル終始的な動きをします。

 

8.2C,3C

I→ = →IIm7→III7→VIm7→ = →Vm7→#IVm7-5→IVM7→IVm/♭6→IIIm7→♭IIImM7→IIm7→IIIm7→IVM7→V→

I→ = →IIm7→III7→VIm7→ = →Vm7→#IVm7-5→IVM7→IVm/♭6→IIIm7→♭IIImM7→IIm7→IIIm7→IVM7→V→

2Cでは2巡目が存在します。といっても特に変わるわけではなく、Dメロへの接続も素直にSD-Dの流れです。

 

9.Dメロ

IVM7→V→IIIm7→VIm7→IIm7→III7→VIm7→I7→

#IVm7-5→IVM7→IIIm7→♭IIIM7→IIm7 | IIIm7→IVm→IVm | Vm→♭VI→♭VII→V7(♭9)→ =

また来ました7拍子攻め。I7から#IVm7-5へ行くのはその変化形が「はじめてのかくめい!」に登場するので、もうおなじみですね。半音下降をここでもぶつけてきますが、♭3の箇所は♭IIIM7に。どこまでも新しい手を打ってきます。ラストはBメロの後半のようにマイナーコードや♭VI、♭VIIを出してVへ。

 

10.3A

I→III7→VIm7→Vm7 | I7→IIm7 | V7(♭9)→IIIm7 | VIm7→IIm7→V7(♭9)→

I→III7→VIm7→Vm7 | I7→IIm7 | V7(♭9)→IIIm7 | VI7→IIm7 | V7→IIIm7 | VIm7→IIm7→IVm

3Cから間髪開けずに3Aへ突入。ああこういう感じね〜と軽い気持ちで聴いていたら

 

「目〜を〜見て話す〜ように〜」

 

は!?!??!?!?!??!??????!?!????????

 

7拍子の時点で田淵やりやがったな〜(ニヤニヤ)のテンションにはなっていましたがこれには完全に敗北してしまいました。なんですかこれは。

ということで移動ドで比較。

ファーストプロット:ファ〜ソ〜ファミレドシ〜レ〜ド〜

ラクトリトルプライド:ファ〜ソ〜ファミレドシ〜ソ〜ド〜

「よ」の部分だけ音が違いますね。

 

11.Outro

I | ♭VII7→IIm7/5 | ♭II→I | ♭VII7→IIm→I

めちゃめちゃエモイ3Aからこのキモめのコードドーン!ギターバーン!みたいなメリハリの付け方が最高ですね。

 

「MVが人生イージー?みたい」って言われててちょっと笑いました。背景に過去のCDやグッズなどが並べられていてエモみに拍車がかかります。

【コード進行解説】水瀬いのり Starlight Museum

曰く5周年ソングらしいです。耳コピの合間にちょいちょい耳に入ってくる歌詞がそれっぽい感じでしたね。ということで今回も安定のコード解説記事です。

Starlight Museum - 水瀬いのり

作詞:桜澤ヒカル、水瀬いのり 作編曲:桜澤ヒカル

 

 1.導入

Intro〜BがKey=A♭majです。それ以外はAmaj、いのりの桜澤ヒカルといえば転調なのでしょうか。

 

2.イントロ

I→VIIm7-5 | IIIm7(♭9)→VIm7→Vm7 | Iaug→IVM7→I/3→♭IIIM7→IIm7 | V

これ以上ないくらいのカノンのツーファイブ。♭IIIM7は同主短調の方から持ってこられる借用コードですが、ここでの役割としては3と2の間を半音で滑らかに接続するための挿入でしょうか。♭3がベースになるコードでよく用いられるのが♭IIIdim7や♭III6ですが、その類のものと認識してよいでしょう。

 

3.1A

I→IVm/♭6→I/5→♭IIIM7/♭7 | ♭IIM7/♭6→IM7/5→IVm/1→VIIm7-5→III7→VIm | V/7→I | IV→V7(♭9)→

I→IVm/1→I→♭IIIM7 | ♭IIM7→I→IVm/1→I→I | V

♭IIM7ですが、転回形でベースに♭6と書いてある通り、キーの♭6の音を含むのでSDm要素として用いることができます。分かりやすく普通のIVmなんかも置かれちゃってますね。

 

4.Bメロ

I/3→IVmM7→VIIm7-5 | III7(♭9)→VIm7→IIm7 | I/3→♭VII7 | #IVm7-5→IV7sus4→V'

この曲でいちばんコード進行が波乱の箇所ではないでしょうか。 またSDmか〜と思えば一転してVImへ向かうツーファイブ、順次進行の流れを見せるか、いや、♭VII7のSDmを挟み、ブルーノートの香るIV7sus4、そして転調。濃い。

 

5.サビ

I→IIdim7→I/3→IVm→I/3→♭IIIM7→IIm7 | I/3→IV | V7(♭13)

前半です。IIdim7とかどうしてやろうかと思いましたが、ここはdim7。落ち着いて回してやればVIIdim7、そしてこれはV7(♭9)のルート省略形。勝ちましたね。

I/3→IV→VIIm7-5 | III7(♭9)→VIm7→#IVm7-5→IVmM7→I/3→VI7→IIm7→V7(♭13)

後半です。こちらの方が動きは多いもののシンプル。順次進行で3,4と上ると6へ向かうツーファイブ、そしてベースの下降で滑らかに接続した先には#4から下る進行。3625、と強進行すると、Inter1のVImへ偽終止します。

 

6.Inter1

VIm | V/7→I | IV→IVm→V7'

671と上って転回、IV6のような響きへ接続。IVmに変化してモードを変え、その流れでA,BのA♭majへ戻ります。

 

7.2A

I→#Vdim7→IVM7 | #IVm7-5→V | #Vdim7→VIm7→♭VIaug/♭7 | I→VIIm7-5 | III7→VIm | V/7→I | IV→V7(♭9)→

前半のみですが、dim7を見たら転回しろの法則に従ってからベースを付け加えるとIII7(♭9)、こうすると134という見慣れた進行になりますね。3から4にどうやってつないでいるのかというのは、III7の進行先であるVImに、長3度下の音を付加するとIVM7になります。そして6まで半音で上昇、♭7ベースのイキスギコード。♭7ベースのイキスギコードで思い出されるのはやはりこの曲。

はじめてのかくめい!- DIALOGUE+

作詞・作曲:田淵智也 編曲:田中秀和

 

このE♭aug/Fが耳に入らぬかという勢い。ここで大事なのはE♭aug/Fというサウンドだとかこれがイキスギコードの形だとかではなくキーの♭6の音が含まれているということ。♭VII7の構成音は♭7,2,4,♭6なので、つまるところサブドミナントマイナーなわけです。

 

8.Inter2

(Amaj)IVM7→I→♭VIM7→♭IIIM7→

(A♭maj)IM7→V→♭VII7→

(Amaj)♭VIIsus4 | ♭VII→Isus4 | I

セクション中で転調するので曲の中でも動きが激しく聞こえる箇所です。sus4からのメジャートライアドの連続はやはり力強く聞こえていいですね。

 

9.Dメロ

#IVm7-5→IVm7→IIIm7 | #Vdim7→VIm7 | ♭VIaug/♭7→IIm7→I/3→IVm7→V

サビのIVmはIVmM7だったはずですがこのセクションではIVm7に。完全に短調の方から引っ張ってきた音になりますね。♭7ベースのイキスギコードは先ほど同様SDm。

 

10.3C

I→IIdim7→#Vdim7 | III7→VIm7 | IVm→I/3→♭IIIM7→IIm7 | I/3→IV | V7→

I/3→IV→VIIm7-5 | III7(♭9)→VIm7→#IVm7-5→IVmM7→I/3→VI7→IIm7→I/3→IVm→V7(♭13)

前半が後半の要素も少し取り入れた進行になっていますね。後半のラストパートは素直に2345ではなくダメ押しのIVmで雰囲気に変化を与えています。

 

11.アウトロ

IVM7→I→V→VIm7→IIm7→I/3→#Vdim7→VIm7→I/3→IVM7→V→VIm7→I/3→IVM7→V

#5とかありますがそのほかは全てダイアトニックに攻めています。最高音E5が繰り出されるのもこのセクション。

 

5周年おめでとうだの誕生日おめでとうだの言ってますがMVをまだ見ていないので気が向いたらみようと思います(一生見ない発言) 

【コード進行解説】ゆいかおり Promise You!!

優等生のような楽曲ですねこれは。俊龍氏の楽曲は全体的にこういう傾向が強いですが、奇を衒わずに堅いものを作り上げるという、シンプルさの中に光る一撃を放つその手腕はなかなか真似できるものではありません。

 

Promise You!! - ゆいかおり

作詞:大森祥子 作曲:俊龍 編曲:中西亮太

 

1.導入

Key=Cmajです。転調はなし。

 

2.イントロ

IVM9→Vsus4→IIIm7→VIm→♭VIM9→ = →Vsus4→V→

I→V/7→VIm7→IIIm7→IVM7 | V→III7/#5 | VIm7→IIm7 | IIm7/5→I

超綺麗なピアノとストリングスの絡みから進行して放たれる爽やかなギターソロ、素晴らしい。それは置いておいて、4536の後ろの♭VIM7はキーの♭6の音を含む3度堆積になるので、素直にサブドミナントマイナーだとわかります。

その後ろは1563、カノン進行ですね。俊龍氏はカノン進行で作るときは1565ではなく1563にする傾向にありますね、なんででしょう。4536をちょっといじってからのツーファイブワン。超王道です。

 

3.1A

I→V/7→VIm7→Vm7 | Vm7/1 IIIaug/♭5→IVM7→IIIm7 | VIm7→♭VIIM7→IVM7 | V→

I→VIIm7-5 | III7→VIm7→V | Isus4→IVM7 | V→IIIm7 | VIm→IIm7 | IIm7/5→IIm7/5 | I ♭V7(9.♭13)

俊龍氏らしいカノン進行をベースとしたものに編曲でコードが味付けされてる感じです。IIIaug/♭5や♭V7(9.♭13)はsubV7/IVということになりますね。♭VIIM7はプリドミナントの役割をもつコードで、もう頻出ですね。

2巡目はツーファイブ型のような見た目をしていますが、514の部分がダイアトニックコードのままとなっています。

 

4.Bメロ

IVM7→V7/4→IIIm7 | #Vdim7→VIm | V/7 I→IIm7→#IVm7-5→Vsus4→V

お手本のようなつなぎ方ですね。

 

5.サビ

I→V/7→Vm/♭7→VI7→IIm→IImM7→IIm7→V | III7/#5→VIm→♭VIaug→I/5→#IVm7-5→IIm7→II7/#4→Vsus4→V→

I→V/7→Vm/♭7→VI7→IIm→IImM7→IIm7→V | III7/#5→VIm→♭VIaug→I/5→#IVm7-5→IIm7→IIm7/5→Isus4→I

1→7→♭7→6と半音で下るあのパターンです。Vm→VI7はIIm7へのSDm→D、IImからIIm7にかけてはトップノートのクリシェVImから#IVm7-5にかけてはベースのクリシェです。

 

6.2A

I→V/7→VIm7→Vm7 | Vm7/1 IIIaug/♭5→IVM7→IIIm7 | VIm7→♭VIIM7→Vsus4 | V→

IVM7→V→IIIm7→VIm7→IVM7 | V→IIIm7 | VIm7→IIm7 | IIm7/5→IIm7/5 | I ♭V7(9.♭13)

後半が一部変わっています。

 

7.Inter2

I→V/7→I7/♭7→IV/6→IVm/♭6→I/5→#IVm7-5→V7sus4 | V7→

I→V/7→VIm7→IIIm7→IVM7 | V→III7/#5 | VIm7→IIm7 | IIm7/5→I

一般のカノン進行ともサビとも違う動き。15と来てV7/IVからSD、SDmに変化してTへ向かう動き、ベースクリシェ的に#4と、ベースが綺麗に半音で下る動きとコード間の色彩感がありつつスムーズな繋がりが実現されています。

 

8.Dメロ

IVM7→V→IIIm7→VIm7→IIm7→IIIm7→IVM7→II7/#4→V→

超素直な進行です。迷いようもなし。

 

9.DropC

I→V/7→Vm/♭7→VI7→IIm→♭IIaug→IV/1→V | III7/#5→...に変わっています。クリシェが転回されてベースが下るようになっています。

 

サブスクなし、YouTubeのMVもInter2で切るという初心者に不親切な仕様(ピンクの方の人は未だにサブスク解禁度合いが...)ですが、曲はマジでいいので是非聴いてほしいところです。