【コード進行解説】ブレンド・A ぼなぺてぃーと♡S
DIALOGUE+JAM Vol.2最後の隠し球はこれでした。あまりにも天才すぎる。
ぼなぺてぃーと♡S - ブレンド・A
1.導入
ミクソリディアンやブルーノートがちょこちょこ入ってきますが基本Key=Fmajです。3CでF#majへ半音アップします。
2.イントロ
イントロ出だしの3小節はFミクソリディアンの香りが強い物になっています。
I | ♭VII/1→VIm7/1 | V7/1→I | ♭VII/1→V7→
そこを抜けるとカノンのツーファイブとsubV7/IV、というわかりやすい構成です。
I→III7 | III7/#5→VIm7→Vm7 | Iaug/♭5→IVM7→IIIm7 | VIm7→IIm7 | II7/#4→Vsus4 | V
3.1A
I→Idim7→IIm7→V7(♭13)→I→#Idim7→IIm7 | V7(♭13)→IIm7 | V7(♭13)
Idim7はいろんな見方がありますが、♭3や♭5を含むブルーノート系のコード、IIm7へ半音でアプローチする♭IIIdim7の異名同音転回形、などでしょうか。1→#1→2はもう定番で手癖で弾きたくなるレベルですね。
4.Bメロ
IIIm7→♭IIIdim7→IIm7→IIm7/5→IIIm7→♭IIIdim7→IIm7→IIm7/5→
IVM7→I/3→IIm7 IIIm7 | IVM7→IIm7 IIIm7 | IVM7→Vsus4→V
定番の半音下降。ツーファイブでまとめるために3から始めていますね。コードに変化はありませんが、1番では符点8分-符点8分-8分が基調なのに対して2番では四つ打ちに変わっているのもいいポイントです。
5.サビ
I→III7 | III7/#5→VIm7→Vm7 | Iaug/♭5→IVM7→IIIm7 | VIm7→IIm7 | II7/#4→Vsus4 | V→
I→III7 | III7/#5→VIm7→Vm7 | Iaug/♭5→IVM7→IIIm7 | VIm7→IIm7 IIIm7 | IVM7→IV/5 | V→
基本的にイントロと変わりないですが、2巡目は末尾が順次進行に置き換えられています。2番はここまでで終わり。
IIm7 | V→IIIm7 | VIm7→IIm7 | V→IIIm7 | VIm7→
#IVdim7 | V7→IIIm7 | VI7→IIm7 | V7(♭13)→I | #Idim7→IIm7 | V7(♭13)→I
2536の逆循進行を2回やってそろそろ変化がほしいな、という時に3回目で2をドミナントセブンス化し、テンション♭9を載せた上でルートを省略。6はそのままドミナントセブンスとしています。Aメロでもそうですが、♭13のテンションはaug的な響きを得られ、協和音程感が若干崩れるのでいいですね。
6.2A
トニックコードがI7であるところに引き続きミクソリディアンの雰囲気を感じつつ、ここではブルーノートのサウンドがIV7なんかに現れています。
I7→ = → = → = → = → = →IV7→V7(♭13)→I7→ = → = → = →IV7(9)→ = →IIm7/5→V7(♭13)
7.間奏
I | ♭VII/1→VIm7/1 | V7/1→I | ♭VII/1→V7→I | ♭VII/1→VIm7/1 | V7/1→I | ♭VII/1→V7
前半はわかりやすくイントロと同じことをやってるな〜という感じです。後半は流れとしては同じことをやりつつもピアノは勝手に♭3,♭5,♭7ブルースのメロディを演奏している形です。この曲はアクセント的にブルーノートが入ってきて本当にお洒落ですね。
8.ギターソロ
VImからの半音下降クリシェや♭VIIといったモーダルインターチェンジで彩られている以外はとてもシンプルです。
IVM7→IIIm7 | VIm7→IIm7 | III7→VIm ♭VIaug | I/5 #IVm7-5→IVM7→IIIm7 | VIm7→♭VII→ = →Vsus4→V
9.3D
AとBを縮合したようなセクションです。最後にツーファイブを二度やって半音アップします。
IVM7→IIIm7→IIm7 | IV/5→I | = Iaug/♭5→IVM7→I/3→
IIm7 IIIm7 | IVM7→IIm7 IIIm7 | IVM7→IIm7/5→V→IIm7/5(+1)→V(+1)
3Cの進行は1Cと全く同じなので省略。